「『もっと上手くなりたい』と強く思った大会でした」(岩渕)
ワールドカップ連覇が期待された、なでしこジャパン。粘り強い戦いぶりでファイナルまで進み、アメリカとの決戦に挑んだが、結果は2-5の完敗……惜しくも準優勝に終わった。
拭い難い悔しさを噛み締めながらも、全力を尽くした選手たちは心地よい充実感も感じているはず。激闘を終えた今、彼女たちはなにを思うのか――。
――◆――◆――
宮間あや(MF)
やることはやったので、仲間を誇りに思います。
試合中は冷静でしたけど、今(試合直後)はちょっと冷静に振り返られません。
一番痛かったのは5点目。(日本に)ビッグチャンスはいくつもありました。ただ、サッカーはチャンスを多く作ったほうが勝てるわけでもないので。正直、2点差、3点差でもまだ行けると思っていました。気持ち的には「やばいかな」ぐらいで。追い付けないとは考えていませんでした。
円陣を組んだ時は「1点ずつ取り返そう」と言いました。サッカーは点を取り合うスポーツだし、失点だけが悪いわけではないので。
ここまで来られたのは、全員の努力の結果。みんなの努力もあって、チームがひとつになれました。勝ち続けることで自信が付いてくる。結果が後押ししてくれた部分はあると思います。
でも、優勝しなければダメでした。女子サッカーを盛り上げるためにも、優勝しかないと思っていました。
鮫島 彩(DF)
このメンバーで最後も勝ちたかったです。
あれだけ失点したら、恐れずにやるしかなかったです。今日みたいに、立ち上がりから決めてくるのがアメリカ。そういう展開でも、流れのなかから得点することができました。だからこそ、もったいない失点でした。
4年前はあっという間に優勝できましたが、今回は頂点に立つ難しさを知った大会でした。それでも、選手ミーティングなどを重ねて決勝まで来れた。そこは誇りを持ちたいです。
澤さんからは試合前に「大丈夫、できる」と言ってもらいました。もし私がその立場になったらできないと思うくらいのサポートを、ベテランの選手にはたくさんしてもらいました。
このメンバーでの戦いはこれで一区切りがつきます。次の戦いに向けて、レベルアップできる時間はあります。言葉にできないほどの差がありますけど、埋めていきたいです。
岩渕真奈(FW)
シュートを1本も打てなかった。なんとも言えないですけど、とにかく今は悔しいです。(途中出場は)点差が開いた状況だったので、ゴールを狙っていましたが……。
4年前(ドイツW杯)や3年前(ロンドン五輪)に比べたら、自分のプレーを出すという姿勢は示せたかなと思いますけど、そこからなにかが生まれたわけではない。結果として、チームも負けているので、本当にもっと頑張らないと。
本当に良いチームだったし、いろんな人に感謝しなければいけない。でも、「もっと上手くなりたい」と強く思った大会でした。
今後はどういうチームでやっていくか分からないですし、今は正直、そこまで考えられないです。(リオ五輪は)アジアから2チームしか出られないから、難しい戦いになるのは間違いありません。
拭い難い悔しさを噛み締めながらも、全力を尽くした選手たちは心地よい充実感も感じているはず。激闘を終えた今、彼女たちはなにを思うのか――。
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宮間あや(MF)
やることはやったので、仲間を誇りに思います。
試合中は冷静でしたけど、今(試合直後)はちょっと冷静に振り返られません。
一番痛かったのは5点目。(日本に)ビッグチャンスはいくつもありました。ただ、サッカーはチャンスを多く作ったほうが勝てるわけでもないので。正直、2点差、3点差でもまだ行けると思っていました。気持ち的には「やばいかな」ぐらいで。追い付けないとは考えていませんでした。
円陣を組んだ時は「1点ずつ取り返そう」と言いました。サッカーは点を取り合うスポーツだし、失点だけが悪いわけではないので。
ここまで来られたのは、全員の努力の結果。みんなの努力もあって、チームがひとつになれました。勝ち続けることで自信が付いてくる。結果が後押ししてくれた部分はあると思います。
でも、優勝しなければダメでした。女子サッカーを盛り上げるためにも、優勝しかないと思っていました。
鮫島 彩(DF)
このメンバーで最後も勝ちたかったです。
あれだけ失点したら、恐れずにやるしかなかったです。今日みたいに、立ち上がりから決めてくるのがアメリカ。そういう展開でも、流れのなかから得点することができました。だからこそ、もったいない失点でした。
4年前はあっという間に優勝できましたが、今回は頂点に立つ難しさを知った大会でした。それでも、選手ミーティングなどを重ねて決勝まで来れた。そこは誇りを持ちたいです。
澤さんからは試合前に「大丈夫、できる」と言ってもらいました。もし私がその立場になったらできないと思うくらいのサポートを、ベテランの選手にはたくさんしてもらいました。
このメンバーでの戦いはこれで一区切りがつきます。次の戦いに向けて、レベルアップできる時間はあります。言葉にできないほどの差がありますけど、埋めていきたいです。
岩渕真奈(FW)
シュートを1本も打てなかった。なんとも言えないですけど、とにかく今は悔しいです。(途中出場は)点差が開いた状況だったので、ゴールを狙っていましたが……。
4年前(ドイツW杯)や3年前(ロンドン五輪)に比べたら、自分のプレーを出すという姿勢は示せたかなと思いますけど、そこからなにかが生まれたわけではない。結果として、チームも負けているので、本当にもっと頑張らないと。
本当に良いチームだったし、いろんな人に感謝しなければいけない。でも、「もっと上手くなりたい」と強く思った大会でした。
今後はどういうチームでやっていくか分からないですし、今は正直、そこまで考えられないです。(リオ五輪は)アジアから2チームしか出られないから、難しい戦いになるのは間違いありません。