指揮官も認めた試合終盤での鋭い動き。
決勝進出を目指した日本とイングランドの一戦はそれぞれ1本ずつPKを決め合い、1-1のまま90分が経過していた。
【女子W杯PHOTOギャラリー】なでしこジャパン「激闘の軌跡」
【PHOTOギャラリー】「なでしこvsアメリカ」激闘の歴史
メインスタンドから見て左手にある日本ベンチは、延長戦に備え慌ただしさを増していた。控え選手たちが氷を持ち出してポリ袋に入れ、後半終了とともにベンチに下がってくる選手たちの身体を冷やそうと準備を進めていた。しかし、それは試合後の選手の疲れを癒すためのアイシングとなった。
第4審判が後半アディショナルタイム「3分」を掲示してからまもなく、日本の勝ち越し点が決まる。終了間際、相手のオウンゴールを呼び込んだのはMF川澄奈穂美だった。
「熊谷選手がボールを持った瞬間に、右SBの有吉選手にボールをつけるという選択肢もあったと思うけど、熊谷選手が私のほうを見てくれて、ボールを送ってくれた。そして相手のSBがプレスに来ないで下がっていったので、前に向かおうと思った」
右サイドで2回ボールを触った川澄は、右足ですかさずアーリークロスを入れる。するとゴール前に走り込んだFW大儀見優季を警戒したイングランドのDFバセットが右足でクリアをし損ない、ボールはクロスバー右を叩いてゴールへ。
ゴールラインテクノロジーによっても日本の決勝点が認められ、なでしこはまたも試合終了間際に勝利を手繰り寄せた。
「彼女(バセット)がボールに触らなければ、(その先で)大儀見が待っていましたから、オウンゴールはしょうがないと思う。いずれにしてもゴールが生まれるシチュエーションだったことは間違いない」と、試合後の佐々木則夫監督は得点につながるプレーを作り出したことを評価した。
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メインスタンドから見て左手にある日本ベンチは、延長戦に備え慌ただしさを増していた。控え選手たちが氷を持ち出してポリ袋に入れ、後半終了とともにベンチに下がってくる選手たちの身体を冷やそうと準備を進めていた。しかし、それは試合後の選手の疲れを癒すためのアイシングとなった。
第4審判が後半アディショナルタイム「3分」を掲示してからまもなく、日本の勝ち越し点が決まる。終了間際、相手のオウンゴールを呼び込んだのはMF川澄奈穂美だった。
「熊谷選手がボールを持った瞬間に、右SBの有吉選手にボールをつけるという選択肢もあったと思うけど、熊谷選手が私のほうを見てくれて、ボールを送ってくれた。そして相手のSBがプレスに来ないで下がっていったので、前に向かおうと思った」
右サイドで2回ボールを触った川澄は、右足ですかさずアーリークロスを入れる。するとゴール前に走り込んだFW大儀見優季を警戒したイングランドのDFバセットが右足でクリアをし損ない、ボールはクロスバー右を叩いてゴールへ。
ゴールラインテクノロジーによっても日本の決勝点が認められ、なでしこはまたも試合終了間際に勝利を手繰り寄せた。
「彼女(バセット)がボールに触らなければ、(その先で)大儀見が待っていましたから、オウンゴールはしょうがないと思う。いずれにしてもゴールが生まれるシチュエーションだったことは間違いない」と、試合後の佐々木則夫監督は得点につながるプレーを作り出したことを評価した。