スピード系の選手が生きるスペースを見出すのは難しくなるか
合流がギリギリになる古橋や浅野の場合はコンディション面に不安があるうえ、スピード系でターゲットマンタイプではない。スコットランドで公式戦12得点とブレイク中の古橋には大きな期待が寄せられるものの、ベトナム相手に動き出しの速さがダイレクトに生きるかどうかは不透明だ。ベトナム守備陣は斜めの動きに弱く、背後を空けるという分析もあるが、パク・ハンソ監督も日本対策を徹底的に講じて来るはず。今回はややラインを下げ、自陣にブロックを作ることも考えられる。
となれば、古橋が縦横無尽に駆け回るスペースを見出すのは難しくなる。相手の出方次第ではあるが、オーストラリア戦同様に相手の足が止まってくる後半からの方が彼のゴール前の鋭さをより生かせそうだ。浅野にしても同様。むしろサイドのジョーカーとして使った方が推進力を発揮できるのかもしれない。
こういった比較検討の結果、現状では大迫の代役に最も近いのは上田ということになる。ただ、誰が出るにしても、求められるのはズバリ、ゴールという結果だ。
「まずは日本代表が試合に勝つことを考えてプレーしたいですし、チーム全体として誰が出てもいいので、いい入りをしないといけないのかなと思います」と大迫も勝利第一を強調していた。周囲を巧みに生かし、チームを勝利へと導くゴールを奪えるFWは果たして誰なのか……。指揮官の最終決断をしっかりと見極めたい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
こういった比較検討の結果、現状では大迫の代役に最も近いのは上田ということになる。ただ、誰が出るにしても、求められるのはズバリ、ゴールという結果だ。
「まずは日本代表が試合に勝つことを考えてプレーしたいですし、チーム全体として誰が出てもいいので、いい入りをしないといけないのかなと思います」と大迫も勝利第一を強調していた。周囲を巧みに生かし、チームを勝利へと導くゴールを奪えるFWは果たして誰なのか……。指揮官の最終決断をしっかりと見極めたい。
取材・文●元川悦子(フリーライター)