コンディション重視なら前田がベスト
その前提で考えてみると、森保一監督の持ち駒は、オーストラリア戦で途中から1トップに入った古橋、これまでもたびたび最前線でプレーしている浅野拓磨(ボーフム)、今季のJ1で21ゴールを挙げている前田大然(横浜)、そして同13ゴールの上田綺世(鹿島)の4枚。南野拓実(リバプール)をトップに上げる選択肢もないわけではないが、よほどの非常事態にならない限り、その策は採らないはず。おそらく上記4人の中から最適な人材を選ぶことになるだろう。
コンディションを重視するなら、早い段階でハノイ入りした前田がベスト。6日のFC東京戦でハットトリックを達成し、最高の状態で代表合流を果たし、中4日で本番を迎えられるのだから、チームで最も恵まれた状況にいると言っていい。本人も「コンディションはすごくいい」と自信満々にコメントしていた。「代表で前をやりたい気持ちは変わらない」とも強調していて、1トップ争いに堂々と名乗りを上げている。
しかしながら、森保監督は東京五輪でも前田の最前線起用に躊躇し、結局、一度もトライしなかった。やはり「最前線は起点になれるタイプ」というイメージが強いようだ。加えて言うと、前田は最終予選初参戦で南野や伊東らとの連係が確立されていない。そこもひとつ気がかりな点ではないか。
大迫に近いタイプという視点で見ると、上田の方がベターだろう。実際、ベトナムの5バックは180㎝台の選手が1人か2人。中央の統率役であるクエ・ゴック・ハイは176㎝、左CBのブイ・ティエン・ズンは172㎝だ。その陣容を踏まえると、ヘディングで勝てる人材が前にいた方がいい。彼ら守備陣は中に絞る傾向も強く、サイドが空く分、日本がクロスを上げるシーンは多くなる。そういうチャンスを確実に仕留めるだけの決定力が彼にはある。前田同様、A代表の主力攻撃陣との共演経験の少なさというマイナス面はあるが、高さで勝負できる利点にフォーカスすれば、彼はいいチョイスと言っていい。
しかしながら、森保監督は東京五輪でも前田の最前線起用に躊躇し、結局、一度もトライしなかった。やはり「最前線は起点になれるタイプ」というイメージが強いようだ。加えて言うと、前田は最終予選初参戦で南野や伊東らとの連係が確立されていない。そこもひとつ気がかりな点ではないか。
大迫に近いタイプという視点で見ると、上田の方がベターだろう。実際、ベトナムの5バックは180㎝台の選手が1人か2人。中央の統率役であるクエ・ゴック・ハイは176㎝、左CBのブイ・ティエン・ズンは172㎝だ。その陣容を踏まえると、ヘディングで勝てる人材が前にいた方がいい。彼ら守備陣は中に絞る傾向も強く、サイドが空く分、日本がクロスを上げるシーンは多くなる。そういうチャンスを確実に仕留めるだけの決定力が彼にはある。前田同様、A代表の主力攻撃陣との共演経験の少なさというマイナス面はあるが、高さで勝負できる利点にフォーカスすれば、彼はいいチョイスと言っていい。