守田&田中が“急所”をカバーしていたが…
一方で、南野と伊東が縦スライドすれば、オーストラリアはサイドバックがフリーになりやすい。ここではインサイドハーフの守田英正と田中が、相手ボランチに対してボール奪取を狙いつつ、相手サイドバックへのスライドも担当した。これは川崎フロンターレ出身で、4-3-3プレッシングに慣れた者たちでなければこなせない、難しいタスク。攻撃面を含め、守田と田中はこの試合のキーマンだった。
ただし、どんなにカバーに走ろうと、このプレッシングのやり方自体が、相手サイドバックをフリーにしやすいことは変わらない。いわば、急所だ。
前半は比較的うまく抑えた日本だが、後半は疲れが出始め、またオーストラリアが日本の左サイドに絞ってスペースを空け、鋭く展開してスピードアップするなど、日本の急所を見切ったような攻撃を増やしてきた。
70分の失点につながった場面も、そこから生じている。
ただし、どんなにカバーに走ろうと、このプレッシングのやり方自体が、相手サイドバックをフリーにしやすいことは変わらない。いわば、急所だ。
前半は比較的うまく抑えた日本だが、後半は疲れが出始め、またオーストラリアが日本の左サイドに絞ってスペースを空け、鋭く展開してスピードアップするなど、日本の急所を見切ったような攻撃を増やしてきた。
70分の失点につながった場面も、そこから生じている。
日本は負傷した大迫に代わって1トップで途中出場した古橋亨梧と、南野が相手センターバックにプレスをかけた。一方、空いたアンカーの位置に入ってきたジャクソン・アーバインには、対面していた守田がそのまま追撃。ここで発生した小さな連動のズレが、日本のカバー関係を破綻させることとなった。
オーストラリアはアーバインがワンタッチで、左サイドバックのフラン・カラチッチへ展開した。守田はアンカーのスペースまで相手を追いかけたので、もう左サイドへスライドはできない。全力で走っても間に合わない。
そこへ、遅れて長友佑都が出てきた。しかし、長友はカラチッチに寄せ切ることができず、背後へ流れるマーティン・ボイルへ縦パスを送り込まれた。そしてサイドをフリーで快走するボイルに対し、遠藤航の必死のカバーリングも間に合わず、マイナス方向へ折り返され、最終的にはそこへ戻ってきた守田がゴール前でファウル。これが失点につながったのだ。
守田のファウル自体はむしろ、あの位置からよく戻った、よく間に合ったと、背中を叩いて励ましたい。一方で、守田に修正すべき点があるとすれば、最初のきっかけとなったプレッシングのズレだろう。
大迫がピッチに立っていたとき、彼はあまり南野や伊東と横並びにならず、アンカーに気を配りながら、段を作って守備のバランスを取っていた。しかし、その1トップがアクシデントで古橋に代わったことで、連係に微妙なズレが生じ、南野と古橋が横並びで中途半端にプレスに行き、アンカーのスペースが空いた。その中央を守田が抑えに出たことで、最後はサイドに危機が生まれている。まさに、芋づる式だ。
オーストラリアはアーバインがワンタッチで、左サイドバックのフラン・カラチッチへ展開した。守田はアンカーのスペースまで相手を追いかけたので、もう左サイドへスライドはできない。全力で走っても間に合わない。
そこへ、遅れて長友佑都が出てきた。しかし、長友はカラチッチに寄せ切ることができず、背後へ流れるマーティン・ボイルへ縦パスを送り込まれた。そしてサイドをフリーで快走するボイルに対し、遠藤航の必死のカバーリングも間に合わず、マイナス方向へ折り返され、最終的にはそこへ戻ってきた守田がゴール前でファウル。これが失点につながったのだ。
守田のファウル自体はむしろ、あの位置からよく戻った、よく間に合ったと、背中を叩いて励ましたい。一方で、守田に修正すべき点があるとすれば、最初のきっかけとなったプレッシングのズレだろう。
大迫がピッチに立っていたとき、彼はあまり南野や伊東と横並びにならず、アンカーに気を配りながら、段を作って守備のバランスを取っていた。しかし、その1トップがアクシデントで古橋に代わったことで、連係に微妙なズレが生じ、南野と古橋が横並びで中途半端にプレスに行き、アンカーのスペースが空いた。その中央を守田が抑えに出たことで、最後はサイドに危機が生まれている。まさに、芋づる式だ。