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崖っぷちの豪州戦で起用すべき人材は? 柴崎の致命的ミスに象徴される「主軸依存」を払拭できるか

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年10月09日

「不甲斐ない結果になったら、すっぱり辞めようと思います」とキャプテン・吉田

五輪、W杯最終予選とキャプテンとしてチームを率いる吉田。キャリアを賭けて予選に臨んでいることを明かした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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「万が一、予選敗退でこのチームの活動が終わるなら、おそらくガラッと選手が入れ替わることになるでしょうし、自分自身もそこが区切りになると思っている。そんな不甲斐ない結果になってしまったら、すっぱり辞めようと思います」とキャプテン・吉田は今、代表キャリアを賭けて挑んでいることを改めて明言した。
 
 選手のリーダーがそこまでの覚悟で戦っているのだから、森保監督ももっと闘争心と勝利への戦略を前面に押し出し、真っ向勝負に出るべき。さしあたって12日の次戦・オーストラリア戦(埼玉)はチームに躍動感をもたらせる人材を積極的に選ぶべきだ。

 その筆頭が古橋だろう。59分からピッチに立った彼はタテへの推進力をもたらし、ゴールの予感を漂わせた。とりわけ原口のシュート性のクロスに飛び込んだ88分の得点機はあと一歩という惜しいチャンスだった。やはり彼はゴール前に置いてこそ、得点力を発揮できる。大迫、あるいはオナイウ阿道(トゥールーズ)らと2トップ気味に配置し、とにかくゴールへ突き進む環境を作ることが有効だ。

 前線2枚だと2列目は1枚手薄になるが、2トップの1枚が守備のサポートに入れば問題ないだろう。その前提の下、屈強なオーストラリア人選手に当たり負けしない原口はぜひ使いたい人材。サウジ戦の南野は不調だったため、バックアップの一番手は鎌田だが、南野が復調すれば彼も使える可能性はある。そのへんはしっかり見極めつつ、判断したい。

 もう1枚はもちろん出場停止明けの伊東純也(ヘンク)がファーストチョイス。浅野拓磨(ボーフム)もサウジ戦では悪くなかっただけに、彼も含めて破壊力あるベストなチョイスをすることが重要だ。

 ボランチにしても、球際や寄せなどのスタンダードの高い遠藤航は置いておく必要があるが、精彩を欠いた柴崎は下げるべきか。その代役として有望なのは、東京五輪で遠藤といいコンビネーションを確立している田中碧だ。「自分はゲームの流れをうまく循環させるプレーには自信を持ってますし、クサビだったり、裏に出すボールでは勝負できるんじゃないかなと思っている」と本人も堂々と言っていた。彼の武器である循環力が今の日本に確かに欠けている部分。ここは中盤のタクトを任せてもいいはずだ。
 
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