右肩上がりの若きストライカーに、ネルシーニョ監督も大きな期待
所属クラブで経験を積み、自信を深めた細谷。特に成長を実感しているのが、背後への抜け出しだ。今までであれば直線的な動きでもらう場面も少なくなかった。しかし、J1のDFと対峙することで駆け引きを学び、より優位な状況でフィニッシュに持ち込むシーンが増えたのだ。
「プレッシャーがかかった時に両SBの裏は積極的に狙っている。(単純に背後へ出るのではなく)ひとつフェイントを入れ、膨らんでもらう動きをゴール前では意識していて、相手が足元で受けるか裏で受けるか分からないような動きを心がけている」
そうした意識はプレーにも現われている。J1・26節の徳島戦(○1-0)以降は5試合中4試合で先発し、28節のFC東京戦(○1-0)では最終ラインの背後に抜け出して決勝点を決めた。9月26日に行なわれたJ1・30節のG大阪戦(●1-2)でも何度も相手DFと駆け引きし、裏への抜け出しから決定的な場面を演出。フィニッシュの精度に課題を残したが、元日本代表GK東口順昭を慌てさせたシーンは一度や二度ではない。
右肩上がりで成長を続ける若きストライカーに、ネルシーニョ監督も大きな期待を寄せている。
「かなり成長していると思います。真大はパーソナリティがあって、チームのためにやれる選手。若い選手なのでもっとやるべきことはありますが、彼の良さが出る場面は増え、試合をこなすごとに成長していると感じています。彼の特徴は技術とパワー。非常に将来性のある選手だと思っているので、与えられた出場機会でもしっかりと磨いてもらいたい」
充実の一途を辿るなか、細谷は今年9月上旬にU-20日本代表の活動へ参加。代表活動は2019年7月のU-18日本代表以来となるが、自身の長所を生かしながら存在感を示した。代表への想いも高まっており、東京五輪に出場した同世代の久保建英(マジョルカ)から刺激を受けたことで「負けてられないという気持ち」も芽生えたという。
パリ五輪世代のレギュラー争いに名乗りを挙げるためにも、Jの舞台でも代表でも求められるのはゴールだ。10月下旬のU-23アジア選手権予選でメンバー入りを果たし、チームを本大会出場に導くプレーを見せられるか。活躍次第では立ち位置が変わる可能性は十分にある。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
そうした意識はプレーにも現われている。J1・26節の徳島戦(○1-0)以降は5試合中4試合で先発し、28節のFC東京戦(○1-0)では最終ラインの背後に抜け出して決勝点を決めた。9月26日に行なわれたJ1・30節のG大阪戦(●1-2)でも何度も相手DFと駆け引きし、裏への抜け出しから決定的な場面を演出。フィニッシュの精度に課題を残したが、元日本代表GK東口順昭を慌てさせたシーンは一度や二度ではない。
右肩上がりで成長を続ける若きストライカーに、ネルシーニョ監督も大きな期待を寄せている。
「かなり成長していると思います。真大はパーソナリティがあって、チームのためにやれる選手。若い選手なのでもっとやるべきことはありますが、彼の良さが出る場面は増え、試合をこなすごとに成長していると感じています。彼の特徴は技術とパワー。非常に将来性のある選手だと思っているので、与えられた出場機会でもしっかりと磨いてもらいたい」
充実の一途を辿るなか、細谷は今年9月上旬にU-20日本代表の活動へ参加。代表活動は2019年7月のU-18日本代表以来となるが、自身の長所を生かしながら存在感を示した。代表への想いも高まっており、東京五輪に出場した同世代の久保建英(マジョルカ)から刺激を受けたことで「負けてられないという気持ち」も芽生えたという。
パリ五輪世代のレギュラー争いに名乗りを挙げるためにも、Jの舞台でも代表でも求められるのはゴールだ。10月下旬のU-23アジア選手権予選でメンバー入りを果たし、チームを本大会出場に導くプレーを見せられるか。活躍次第では立ち位置が変わる可能性は十分にある。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)