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「ケインとソンに仕事をさせなかった」冨安健洋の“ダービー初陣”を英国人記者が絶賛!「彼に対して恥じた」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

スティーブ・マッケンジー

2021年09月27日

冨安が「チームに来てから、とても助けてくれた」と語った同僚は?

マッチデー・プログラムで特集が組まれた冨安。ウーデゴーとの絆についても語っていた。

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 また、攻撃面でも冨安がなんとか前に出ようとしているのは伝わって来た。ミケル・アルテタ監督は、彼に好きな時に攻撃に加わる自由を与えていたのではないだろうか。前半はやや慎重になりすぎていた様子で、前線の選手との距離感をまだ掴みかねていたが、後半は積極的な面も見せた。DFなのだから守備に穴をあけるわけにはいかないし、総合的に見れば賢い判断だ。

 また、マーティン・ウーデゴーとの相性の良さは目についた。マッチデー・プログラムのなかでも、冨安はこのノルウェー代表MFが「チームに来てから、とても助けてくれた」と語っていた。ピッチ上でもその信頼は確かに感じられ、機会があればお互いにパスを交換し合っていた。

 ただ、二度ほど気を付けるべき場面もあった。後半に失点した場面、直前でインターセプトしたまでは良かったが、それが不幸にもソン・フンミンに拾われてしまった。ここはサカとの連携の問題でもあるが…。また、センターサークル付近でケインと交錯して倒され、カウンターを許したシーンはヒヤリとした(幸運にもシュートは外れた)。

【動画】冨安にとって初のノースロンドン・ダービー! 3ゴールを奪って勝利した試合のハイライトをチェック

ノーリッジとのデビュー戦で先発し、61分にピッチを退いた冨安にはサポーターからスタンディングオベーションが送られた場面も掲載されていた。

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 それと、彼のポジショニングにもやや懸念を持っている。攻撃に切り替わる際、彼があえて背後をとられやすい場面だったり、味方と重なってしまったりする場面もあった。ただ、これは監督の指示や、味方との意思疎通が日が浅いために起こるものも大きいだろうし、試合を重ねれば、時間が解決してくれるはずだ。

 何にせよ、冨安の初めてのノースロンドン・ダービーは3-1という勝利に終わり、これ以上の結果はない。それに、ファンの心をがっちり掴んでいる。試合前の選手紹介で「タケヒロ・トミヤス」の名前がアナウンスされたとき、スタジアムに詰めかけたファンからは、ほかの選手に対するものと負けず劣らず、盛大な拍手が送られていた。それに、好プレーには何度も「トミ!」という声援が送られた。

 プレミアリーグでは相手チームの研究も盛んなので、冨安もすでにその対象となっているだろう。シーズンが進むにつれて、彼のプレーがどう変化し、進化していくのか。ロンドンでサッカーを愛する者たちにとって楽しみが増えたことを実感できた一戦となった。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

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