「思い出す」と「準備」。J1残留に向け、湘南の山口智新監督が強調したふたつの言葉

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年09月10日

「いま、何ができるか、いま最大限やるための準備をしている」

夏場に5連敗と大きく失速も、その後は1勝2分と復調傾向に。新体制の下、残留というノルマを果たせるか。写真:滝川敏之

画像を見る

 いかにポジショニングを大事にしているか。DF岡本拓也は「(監督から)攻守においてポジションをとること。攻撃の際、前を向くポジションを取りなさいと言われる。状況に合わせてポジションをとりなさいというシンプルなことなので選手もわかりやすい」とし、加えて「智さんの言うことはすべて納得できる。練習中にしても見えている幅が広く、良い緊張感で練習ができている」と話した。

 ピッチ上の山口監督の佇まいは必要以上に監督然とせず、良い意味でオーラがない。それはすでにチームに溶け込んでいる何よりの証拠だ。

 現役時代のポジションが監督業に影響する傾向にある。例えばFWだったFC東京の長谷川健太監督は堅いサッカーを、DFだった札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は超攻撃的なサッカーを敷いている。

 その傾向からDF出身の山口監督は攻撃的サッカーを敷くのか?
 
「いま、何ができるか、いま最大限やるための準備をしている。個人的な理想はあるが、今までを踏まえて徹底してやること。攻撃はみんな好きだが、守備もやらないといけない。それはみんな思っている」と現実的だ。

 初陣となる9月11日のアウェー大分戦には「戦える選手を送り出したい」とした山口監督。

 残留に向けたしびれる終盤戦が始まる。

取材・文●佐藤亮太(フリーライター)
【関連記事】
湘南の浮嶋監督が退任「このクラブにふさわしいのはJ1の舞台」後任は山口智コーチが昇格
豪快すぎるヘディング弾に3つの秘訣。湘南FWウェリントン、ドラマの予感漂う浦和戦で爆発なるか?
「普段やっていることを出せれば」20歳の谷晃生がA代表初招集!アピールのために強調するのは自然体の姿
「天才というよりも…」。“元同僚”岩本輝雄と名良橋晃が明かす「中田英寿の本質」
遠藤航を育てたクラブ哲学――10代の戦力が次々に出てくる湘南ベルマーレの「育成戦略」とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ