「思い出す」と「準備」。J1残留に向け、湘南の山口智新監督が強調したふたつの言葉

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年09月10日

会見で繰り返した、ふたつの言葉

コーチから昇格した山口新監督。岡本は「良い緊張感で練習ができている」と語る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「距離はどうや」
「もっとコミュニケーションをとらな」

 馬入グラウンドに静かに響く関西弁が実に新鮮だった。

 今月1日、湘南ベルマーレは浮嶋敏監督の退任とともに、後任に山口智コーチの監督就任を発表した。

 山口監督は現役時代、千葉、G大阪、京都に所属。J通算581試合出場。日本代表にも選ばれた名DFだ。引退後の2016年からはG大阪の下部組織やトップチームで指導。今季から湘南のトップチームコーチとして主に守備を担当した。

 リーグ戦残り11試合での監督就任。現在、湘南は勝点26の15位。中位も狙えるが、いつ自動降格圏に飲み込まれるかわからない位置にある。最重要課題であるJ1残留に山口監督はどう立ち向かうのか?

 これまで湘南は豊富な運動量をベースに速攻遅攻を織り交ぜ、主にサイドから攻撃を仕掛けた。ここ数試合は、やや攻撃にシフトチェンジしている。

 現状を考え、大幅な戦術変更はなさそうだが、山口監督が会見で繰り返した、ふたつの言葉がある。

 まずひとつは「思い出す」。

「当たり前を思い出す」
「忘れていることを思い出す」
「サッカーの本質を思い出す」
「自分たちの良さを思い出させる」
 
 練習では「ボールを奪った瞬間、奪われた瞬間を大事に」と湘南の生命線である攻守の迅速な切り替えを強調。さらに「ゴールにつなげるために守備がある」「勝つためにはイヤな守備もしなければならない」とDF出身らしいアプローチがあった。

 そして、もうひとつが「準備」。具体的には正しいポジショニングだ。

 山口監督は「ポジショニングは準備のひとつ。頭のなかの準備、次のプレーへの準備のため、強調しており、プレーの始まりだということを共有している。そのことを選手に思い出させ、良さを出すために要求している」と重要性を語った。

 練習ではミニゲームの際、選手同士がかぶっていたシーンでは「そこ重なってへんか」と指摘すれば、中央でボールを持った選手がサイドにフリーで走りこんだ選手を見逃したことに「それでいいのか。しっかりサイドが走っていたぞ」と問いかけ、考えさせる口調で伝える。合わせて身体の向き、視線の配り方にも触れるなど細かい指導が続いた。

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