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【日本代表】過酷な2連戦をどう乗り切る? ハードスケジュールをこなす主軸のコンディションは大丈夫か?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年08月31日

今シリーズ最大のポイントは、いかにして全体のコンディションを引き上げるか

久々の代表復帰となった柴崎。守田や板倉との組み合わせもあるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 彼ら以上に過酷なのが、8月6日まで中2日ペースで東京五輪の短期決戦を戦っていた吉田、遠藤、久保建英(マジョルカ)らだ。遠藤も久保も3位決定戦・メキシコ戦(埼玉)から1週間後には所属クラブのリーグ戦に出ていて、ほとんど休めていない。避暑地のマジョルカは最高気温30度超えの日も少なくないが、冷涼なドイツは20度前後。タフな遠藤航といえども、この気温差に適応するのは相当苦労しそうだ。
 
 吉田のように過去2度のW杯予選をフル参戦し、最終予選の戦い方を分かっているベテランなら独自の調整法があるかもしれないが、遠藤は2018年ロシアW杯最終予選ではベンチにいることが多く、十分な実戦経験があるとは言い切れない。久保や冨安健洋(ボローニャ)、堂安律(PSV)や東京五輪世代にとってはもちろん未知の世界だろう。

 久保のように年代別代表でインドやタイ、ミャンマーなど過酷な環境を数多く経験してきた選手にとっては、必要以上に恐れることはないかもしれないが、やはり全員が実力を出し切らなければ確実に勝てるとは言えない。いかにしてチーム全体のコンディションを引き上げるのか……。そこが今シリーズ最大のポイントと言っても過言ではない。

 そこで森保監督に求められるのは、過去の実績や序列に縛られず、まずはしっかりと個々の状態を見極めることだろう。

 守備陣であれば、GK権田修一(清水)、最終ラインは右から酒井、冨安、吉田、長友佑都というのがこれまでの鉄板だったが、全員がベストパフォーマンスを出せる状態とは限らない。長友は目下、無所属で、6月11日のセルビア戦(神戸)以来、2か月以上も実戦から遠ざかっており、冨安もケガ明けだ。そういった面々をオマーン戦と中国戦で連続起用することが可能かどうかを冷静にチェックしてほしいのだ。

 GKは権田と川島永嗣(ストラスブール)を1試合ずつ使うとか、センターバックもシャルケで好パフォーマンスを見せた板倉滉を組み込む、左サイドバックも長友は2戦目に回して初戦は中山雄太(ズウォレ)を使うといった臨機応変な起用法が必要になってくるのではないだろうか。

 ボランチ陣も絶対的存在の遠藤航に2戦を託したい気持ちは分かるが、彼の状態をチェックしつつ、守田英正(サンタクララ)、柴崎岳(レガネス)、板倉らを組み合わせていくべき。柴崎・守田、柴崎・板倉といったコンビは経験値こそ少ないかもしれないが、今後を見据えても起用に目途を立てておいた方がベターだ。
 
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