新たな成長のチャンスへ
苦しい時に環境や周囲のせいにせず、自分にベクトルを向ける。その徹底が川崎の強さのひとつの側面であり、柏戦を通じて指揮官も改めて気付かされた部分があったという。
「(柏戦は)相手にとってなにが嫌だったのか。今後のこともあるので、詳しくは言えない部分もありますが、ACLもそうですが、自分たちの戦いに上手くできなくても、勝ち続けてきたというのは、相手に対して圧力をかけ続けられたからだと思っています。
だからこの間のゲームも、そういう圧力、勢いを出したほうが良かったのか、それとも崩しにこだわったほうが良かったのか、ひとつの方法に自分自身がもっとアプローチできたんじゃないか、ひとつの方向にもっと持っていけたんじゃないかと感じました。
そこは自分が成長しなくてはいけないところというか、改めて考えさせられた部分でした。選手にはいつも話していますが、私も改めて自分自身に矢印を向けなくてはいけないと、そう思いました」
リーグ戦では、2位の横浜が破竹の勢いで、その姿を大きく感じるようになってきた。それでも、意識するのは自分たちのことだ。
「コントロールできるのは自分たちのことであって、相手のことをコントロールできるわけではないですからね。強いて相手をコントロールできる可能性があるとすれば、自分たちが勝ち続けることで、メンタル的な差は出てくると思います。
昨年はうちもACLがなかったので、マリノスの状況を分かっているところもあります(横浜は今季、ACLに未出場)。でもだからこそ、今年、タフなシーズンを勝ちたい、そこで強くなっていきたいというのが自分の想いです。これはチームを成長させる意味で、すごく大事なことですし、力を付けるタイミングだと感じているので、簡単ではないと思いますが、みんなで力を合わせてやっていきたいです」
「(柏戦は)相手にとってなにが嫌だったのか。今後のこともあるので、詳しくは言えない部分もありますが、ACLもそうですが、自分たちの戦いに上手くできなくても、勝ち続けてきたというのは、相手に対して圧力をかけ続けられたからだと思っています。
だからこの間のゲームも、そういう圧力、勢いを出したほうが良かったのか、それとも崩しにこだわったほうが良かったのか、ひとつの方法に自分自身がもっとアプローチできたんじゃないか、ひとつの方向にもっと持っていけたんじゃないかと感じました。
そこは自分が成長しなくてはいけないところというか、改めて考えさせられた部分でした。選手にはいつも話していますが、私も改めて自分自身に矢印を向けなくてはいけないと、そう思いました」
リーグ戦では、2位の横浜が破竹の勢いで、その姿を大きく感じるようになってきた。それでも、意識するのは自分たちのことだ。
「コントロールできるのは自分たちのことであって、相手のことをコントロールできるわけではないですからね。強いて相手をコントロールできる可能性があるとすれば、自分たちが勝ち続けることで、メンタル的な差は出てくると思います。
昨年はうちもACLがなかったので、マリノスの状況を分かっているところもあります(横浜は今季、ACLに未出場)。でもだからこそ、今年、タフなシーズンを勝ちたい、そこで強くなっていきたいというのが自分の想いです。これはチームを成長させる意味で、すごく大事なことですし、力を付けるタイミングだと感じているので、簡単ではないと思いますが、みんなで力を合わせてやっていきたいです」
田中、三笘が抜けたなかで、中盤では大卒ルーキーの橘田健人が逞しさを増し、アカデミー出身のプロ2年目の宮城天が左ウイングとしてブレイクの予感を漂わせる。
苦戦もするだろうが、成長のチャンスと捉え、チーム、そして監督、選手それぞれが取り組む新たな挑戦は、非常に楽しみである。
ちなみに田中、三笘の移籍に伴って、チームはウイングを主戦場とする新ブラジル人選手のマルシーニョを補強。
新型コロナウイルスの影響もあり、合流はまだ先になりそうだが、本人と話したという鬼木監督は「ゲーム感覚が空いているところがあるので、まずは競争にしっかり入ってほしいですね。今、中心となってやってくれている(レアンドロ・)ダミアンやジェジエウも1年目は苦労しましたし、そういうことを伝えると(本人は)『簡単でないことは理解しています。努力を続けたいです』と話していたので、いろいろなことを吸収する姿勢があるのだなと、人間性も伝わってきました。プレーに関してもスピードがあるのは映像を見ても分かります」と期待を寄せた。
チームは18日に敵地で天皇杯の清水戦を迎えるなど、夏場にアウェーでの連戦が続く。もっとも、厳しい日程にも前向きに臨む姿勢が、今後へつながり、チームを底上げしていくのだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
苦戦もするだろうが、成長のチャンスと捉え、チーム、そして監督、選手それぞれが取り組む新たな挑戦は、非常に楽しみである。
ちなみに田中、三笘の移籍に伴って、チームはウイングを主戦場とする新ブラジル人選手のマルシーニョを補強。
新型コロナウイルスの影響もあり、合流はまだ先になりそうだが、本人と話したという鬼木監督は「ゲーム感覚が空いているところがあるので、まずは競争にしっかり入ってほしいですね。今、中心となってやってくれている(レアンドロ・)ダミアンやジェジエウも1年目は苦労しましたし、そういうことを伝えると(本人は)『簡単でないことは理解しています。努力を続けたいです』と話していたので、いろいろなことを吸収する姿勢があるのだなと、人間性も伝わってきました。プレーに関してもスピードがあるのは映像を見ても分かります」と期待を寄せた。
チームは18日に敵地で天皇杯の清水戦を迎えるなど、夏場にアウェーでの連戦が続く。もっとも、厳しい日程にも前向きに臨む姿勢が、今後へつながり、チームを底上げしていくのだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)