安定感抜群だったU-24日本代表は、なぜラストマッチで崩れたのか【東京五輪】

カテゴリ:国際大会

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年08月07日

「日本はここぞと言う時に勝てない」と冨安は…

日本にリベンジを達成したメキシコの試合巧者ぶりが光った。写真:JMPA代表撮影

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 ただ、延長戦の末にスペインに敗れて金メダルの夢が潰えたことで、一度スイッチが切れてしまったのではないか。実際、久保は準決勝の後に「すぐに切り替えられるほど強くない」とこぼしていた。切り替えたつもりでも、心と身体のスイッチが入る前にやられてしまった、そんな印象だった。

「まずは失点をしないというのをディフェンス陣は考えていた。失点してから崩れないというのは、達成できなかった」と左SBの中山雄太が語ったように、そこから立て直すこともできなかった。
 
 その点、メキシコはしたたかで、一度日本に負けているだけに、モチベーションも高かった。冨安は相手の試合運びの上手さや勝負強さを認め、「彼らは育ってきた環境もあって、自然とそういったものを学ばずに持っているかもしれない」と語った。

「日本はここぞと言う時に勝てない。今回もそれが表に出た。そこを変えていかないといけない」

 冨安の言葉通り、大一番での勝負弱さが出てしまった。メキシコとの違いは明白だった。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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