「日本はここぞと言う時に勝てない」と冨安は…
ただ、延長戦の末にスペインに敗れて金メダルの夢が潰えたことで、一度スイッチが切れてしまったのではないか。実際、久保は準決勝の後に「すぐに切り替えられるほど強くない」とこぼしていた。切り替えたつもりでも、心と身体のスイッチが入る前にやられてしまった、そんな印象だった。
「まずは失点をしないというのをディフェンス陣は考えていた。失点してから崩れないというのは、達成できなかった」と左SBの中山雄太が語ったように、そこから立て直すこともできなかった。
「まずは失点をしないというのをディフェンス陣は考えていた。失点してから崩れないというのは、達成できなかった」と左SBの中山雄太が語ったように、そこから立て直すこともできなかった。
その点、メキシコはしたたかで、一度日本に負けているだけに、モチベーションも高かった。冨安は相手の試合運びの上手さや勝負強さを認め、「彼らは育ってきた環境もあって、自然とそういったものを学ばずに持っているかもしれない」と語った。
「日本はここぞと言う時に勝てない。今回もそれが表に出た。そこを変えていかないといけない」
冨安の言葉通り、大一番での勝負弱さが出てしまった。メキシコとの違いは明白だった。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
「日本はここぞと言う時に勝てない。今回もそれが表に出た。そこを変えていかないといけない」
冨安の言葉通り、大一番での勝負弱さが出てしまった。メキシコとの違いは明白だった。
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)