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金田喜稔がメキシコ戦を斬る!「9年前と同じ結末。監督継続も含め、協会は検証すべきだ」【東京五輪】

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年08月07日

危機感を持たなければ、W杯最終予選も危ない

ロンドン五輪以来のベスト4進出も、今回もメダルは獲れず。この結果は真摯に受け止めるべきだ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 金メダルを目指して挑んだ東京五輪は、最終的に4位で終わった。準決勝まで進んだ4チームにメダル獲得の可能性があるなかで、メダルを獲れないのは1チームだけ。その1チームは2連敗して大会を終えることになる。切ないことだけど、勝負の世界だからこればっかりは仕方がない。

 準決勝に進むのは2012年のロンドン五輪以来だけど、その時の結果をなぞるように、今回もメダルは獲れなかった。あの時は準決勝でメキシコに、3位決定戦では韓国に敗れた。

 当時と比べて、日本には良い選手が出てきたし、サッカーのレベルも上がっているとは思う。ただ、それは世界も一緒。日本だけに起こる現象ではない。

 現場の人たちに対しては、冒頭でも記したように、ここまでに至るまでの頑張りは労いたい。でも、客観的に見れば、今回もベスト4止まりだった。厳しい言い方をすれば、9年経っても変わっていないんだな、と。

 この結果は真摯に受け止めるべきだ。これまで以上に、選手の成長やチーム戦術の充実など、すべての面で上げていかなければならない。そういう危機感を持たなければ、9月から始まるワールドカップの最終予選も危ない。僕はそう思っている。
 
 ワールドカップに出れば、今度はベスト8というハードルの高い目標がある。それをクリアするための準備も進めなければならない。

 スタジアムでサポーターの大声援を得られなかったとはいえ、自国開催の五輪でメダルを獲れなかった。結果は9年前と同じ結末。この事態をしっかりと見つめて、たとえばA代表も兼任する監督は継続すべきなのかなど、すべての角度から、サッカー協会は検証していかなければならないと思う。

「感動をありがとう!」とチームを称える側面はあってもいいが、冷静に日本サッカーの現状を捉える必要もある。さらに強くなっていくにはどうすればいいかを謙虚に考えていかなければ、その先は見えてこない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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