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【ライターに訊くパリ五輪予想布陣】両SHに“鹿島コンビ”を選出! A代表の主軸となってほしい久保&中井は選外

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年08月04日

田邉にはCBとしての台頭に期待

本来サイドバックの田邉だが、CBとしての能力も十分に備えている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 最終ラインに目を向けると、左サイドバックに中野伸哉を推したいところだが、今回は右サイドバックとして選出し、ここには帝京高の入江羚介を候補に入れておきたい。

 入江は182センチの高さと、精度の高い左足を持つ高校2年生の左サイドバック。日本代表と今回の東京五輪で酒井宏樹が重宝されるように、180センチオーバーのサイドバックは日本にとって喉から手が出るほど欲しい人材だろう。酒井のようにアジリティと足もとの技術を持ち、なおかつ左利きというのが非常に魅力を感じる。ぜひ今後伸びてきてほしい存在だ。

 右サイドは抜群の守備センスと戦術眼を持った中野を配置。現在磨きをかけているという攻撃力が備わってくれば、さらにスケールの大きなサイドバックになるだけに、今後の成長を期待したい。このポジションには半田陸(山形)も推したいが、個人的には田邉秀斗を置きたいという気持ちもある。

 田邉も高さと技術、スピードを持ったサイドバックで、ビルドアップにも関わることができる。入江と田邉のサイズ感溢れる両サイドバックは、かなり魅力的なものになるだろう。だが、田邉の能力を考えるとCBとしても台頭してくるのではないかと考えた。今回の東京五輪もコンバート組が多いだけに、田邉にはCBとして、ビルドアップの中枢となる存在になってほしいと考えた。
 
 そしてその田邉とCBコンビを組むのは、チェイス・アンリだ。圧倒的な存在感を放つ彼は、高さに加えて速さもピカイチ。スピードアタッカーを相手にも高速プレスで潰したり、素早いカバーリングでピンチを防ぐなど、対人だけではなく広範囲を守れることが魅力だ。機を見た攻撃参加にも注目したい。

 また左CBにはサイズのある左利きのCBが台頭してきてほしいのが本音だ。柏U-18の188センチ・田中隼人や、湘南入りが内定している帝京長岡高の松村晟怜に期待をしたい。

 ダブルボランチには、松岡大起と松木玖生の攻守において高いインテンシティと、状況を読むインテリジェンスを併せ持ったコンビを選出。松岡は常に周りに目を配って全体のバランサーになるだけではなく、対人、寄せのスピードがずば抜けている。

 松木は攻撃力ばかりに目がいくが、彼のプレスバックは一級品。「相手からボールが離れた瞬間を狙っている」という守備時の屈強なフィジカルとスピード、そして読みを働かせて、松岡とともに攻守の切り替えの中核を担えるだけの実力とポテンシャルは十分にある。
 
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