香川がサラゴサとの契約を解除された一因にも
日本代表で長らく10番を背負った香川の序列を低下させたのが、ハビ・プアドだ。香川がスペイン2部サラゴサに加入した19-20シーズン、ビクトル・フェルナンデス監督(当時)はドルトムントからやってきたMFを4-3-1-2のトップ下で起用し、序盤戦は期待に応える活躍を見せていた。
しかし、2トップの一角を担っていたラファエル・ドゥワメナが故障で長期欠場となり、緊急措置でプアドがエスパニョールからレンタルされてくると、状況が激変。システムが4-2-3-1に変更となり、トップ下にプアドが起用されたため、割を食う形で左サイドの追いやられた香川は輝きを失い、守備面で指揮官の要求に応えられなかったこともあって、次第にベンチスタートが多くなっていった。
そのシーズン終了後、プアドはエスパニョールに復帰したが、評価を落した香川が契約解除となり、翌シーズンの前半戦を無所属で過ごすはめになったのは周知の通りだ。
しかし、2トップの一角を担っていたラファエル・ドゥワメナが故障で長期欠場となり、緊急措置でプアドがエスパニョールからレンタルされてくると、状況が激変。システムが4-2-3-1に変更となり、トップ下にプアドが起用されたため、割を食う形で左サイドの追いやられた香川は輝きを失い、守備面で指揮官の要求に応えられなかったこともあって、次第にベンチスタートが多くなっていった。
そのシーズン終了後、プアドはエスパニョールに復帰したが、評価を落した香川が契約解除となり、翌シーズンの前半戦を無所属で過ごすはめになったのは周知の通りだ。
セカンドトップやウイングで機能するプアドは今大会、グループステージ第2戦のオーストラリア戦でスタメンを飾った以外は、ベンチメンバーから外れている。3日の試合でプッチに立つ可能性は高くないかもしれないが、7月17日に行なわれた日本とのテストマッチでは、カルロス・ソレールの同点弾を呼び込むシュートを放っており、出場すれば捕まえにくい嫌な存在だ。
このプアドがベンチに入れず、ミルやB・ヒルがこれまでスタメンで出られないほど、スペインのタレントは充実している。日本にとっては最後の最後まで息が抜けないゲームとなるだろう。
ただ、日本も途中出場やレギュラーの代役が活躍。総力戦では負けていない。先の“前哨戦”は1-1。雌雄を決する時がきた。
文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
このプアドがベンチに入れず、ミルやB・ヒルがこれまでスタメンで出られないほど、スペインのタレントは充実している。日本にとっては最後の最後まで息が抜けないゲームとなるだろう。
ただ、日本も途中出場やレギュラーの代役が活躍。総力戦では負けていない。先の“前哨戦”は1-1。雌雄を決する時がきた。
文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)