日本側から見て最も警戒すべき選手は?
日本側から見て最も警戒すべき選手はペドリだろう。大活躍を見せたEURO2020と比べると、今大会はやや不完全燃焼なプレーが続いているが、悔しさがモチベーションとなって準決勝あたりで本領を発揮しそうな予感がする。
しかも前述したようにオーバーエイジトリオが原動力となって守備が整備されている日本とはいえ、テストマッチでは30分弱の出場ながら、狭いスペースでボールを呼び込み、決定的なラストパスを通すペドリの対応には手を焼いていた。
しかも準決勝ではトミヤス(冨安健洋)が累積警告で出場できない。そこにこちらはEUROからの好調を維持しているダニ・オルモ、コートジボワール戦でハットトリックを達成しスタメンが有力視されるラファ・ミルなどが絡んでいけば、スペインは攻勢をかけることができるはずだ。
しかも前述したようにオーバーエイジトリオが原動力となって守備が整備されている日本とはいえ、テストマッチでは30分弱の出場ながら、狭いスペースでボールを呼び込み、決定的なラストパスを通すペドリの対応には手を焼いていた。
しかも準決勝ではトミヤス(冨安健洋)が累積警告で出場できない。そこにこちらはEUROからの好調を維持しているダニ・オルモ、コートジボワール戦でハットトリックを達成しスタメンが有力視されるラファ・ミルなどが絡んでいけば、スペインは攻勢をかけることができるはずだ。
逆にスペインにとって不安要素はダニ・セバジョスのコンディションだ。初戦のエジプト戦で左足首を負傷(グレード2の捻挫)して以来、急ピッチでリハビリを進めているが、まだ痛みは引いておらず日本戦の出場は困難な状況だ。仮にルイス・デ・ラ・フエンテ監督が起用に踏み切っても、100パーセントの状態でないことは確かだ。
エジプト戦でも、交代を強いられるまでセバジョスはチームを引っ張る活躍を見せていた。スペインのほぼすべての攻撃はセバジョスを経由していると言っても過言ではなく、事実、その後のスペインの低調なパフォーマンスは彼の欠場と決して無関係ではない。
そんな攻撃陣のエンジンがかからないスペインを支えているのが、正守護神ウナイ・シモン、エリック・ガルシアとパウ・トーレスCBコンビというEUROにも出場したトリオを中心にした最終ラインの安定だ。3人はかれこれ2か月間一緒にプレーしていることから連携が格段に深まり、事実、コートジボワール戦での限定的なシーンを除いて、大会を通してコンスタントなパフォーマンスを見せている。日本の攻撃陣も簡単にチャンスを作れないはずだ。
わたしも下馬評通りスペインが有利と見る。本来の力を発揮できれば、自ずと勝利が近づくはずだ。問題はセバジョスが負傷して以来、その本来の姿から程遠い状態が続いている点。これまでと同様に攻撃が散発的に終始するようなことになれば、自国開催で勢いに乗る日本に足をすくわれたとしても驚きではない。
文●セルヒオ・サントス(アス紙スペイン五輪代表番)
翻訳●下村正幸
エジプト戦でも、交代を強いられるまでセバジョスはチームを引っ張る活躍を見せていた。スペインのほぼすべての攻撃はセバジョスを経由していると言っても過言ではなく、事実、その後のスペインの低調なパフォーマンスは彼の欠場と決して無関係ではない。
そんな攻撃陣のエンジンがかからないスペインを支えているのが、正守護神ウナイ・シモン、エリック・ガルシアとパウ・トーレスCBコンビというEUROにも出場したトリオを中心にした最終ラインの安定だ。3人はかれこれ2か月間一緒にプレーしていることから連携が格段に深まり、事実、コートジボワール戦での限定的なシーンを除いて、大会を通してコンスタントなパフォーマンスを見せている。日本の攻撃陣も簡単にチャンスを作れないはずだ。
わたしも下馬評通りスペインが有利と見る。本来の力を発揮できれば、自ずと勝利が近づくはずだ。問題はセバジョスが負傷して以来、その本来の姿から程遠い状態が続いている点。これまでと同様に攻撃が散発的に終始するようなことになれば、自国開催で勢いに乗る日本に足をすくわれたとしても驚きではない。
文●セルヒオ・サントス(アス紙スペイン五輪代表番)
翻訳●下村正幸