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角田涼太朗はなぜ卒業前に筑波大蹴球部を辞めてマリノス入りを実現できたのか? 室屋成、上田綺世にも共通するのは…

カテゴリ:大学

安藤隆人

2021年08月01日

「将来のことを考えて、教員免許を取ったり、きちんと勉強をしたい」と筑波大を選択

筑波大を率いる小井土監督。角田のプロ入りを応援するひとりだ。写真:安藤隆人

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「決して誰もがその道を行けるとは限らないと思います。もちろんそういう選手がどんどん出てくることはサッカー界にとってプラスだとは思いますが、『なんでもかんでも』ではありません。室屋選手、上田選手、そして涼太朗にしろ、サッカーの実力だけではなく、普段の練習や試合に取り組む姿勢、勉強面できちんと単位を取得して、授業態度もいいからこそ、大学側が『頑張ってこい』と喧嘩別れではなく、快く送り出してくれたんです。そもそも大学はサッカーをするだけにあるのではなく、勉強をしたり、サッカー部以外の人間と触れ合うことで価値観を広げたり、改めて自分がサッカーをする意義を見出したりと、大人に成長をしていくために学ぶ場所でもあるんです。その本分からかけ離れた選手は、大学側や周りも快く送り出さないと思います」
 
 角田の場合、横浜F・マリノス入りを決めたのは10月のこと。すでにJデビューを飾った角田の心の中には、「マリノスでプレーをして、『もっとここで自分を成長させたい』という思いが強くなったのはあります」と、プロの世界へ飛び込みたい思いが日に日に強くなっていった。

 今年2月、小井土監督は角田から直接思いを伝えられたと言う。

「一刻も早くマリノスでトライしたいです」

 この真っ直ぐな気持ちを受けて、「いいんじゃないか」と答えると、続けて「でも、周りが快くお前のことを送り出してもらえるようにしないといけないぞ」と伝えると、角田はその言葉の意味をすぐに理解した。

 そもそも角田は前橋育英高時代、J2の2クラブから熱烈ラブコールを受けており、高卒プロになれるチャンスはあった。悩みに悩んだが、最終的には「将来のことを考えて、教員免許を取ったり、きちんと勉強をしたい」という理由で、サッカー面ではトップクラスの環境を誇る筑波大を選択。文武両道を貫くことを決意した。

 6月には教育実習がある。ちょうどその後のタイミングで関東1部リーグの前期リーグが終了する。角田は何度も小井戸監督と話し合って思いを共有してから、6月いっぱいまで筑波大に集中をし、7月から横浜F・マリノスに行くことを決め、大学側もそれを了承した。
 
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