前半の2得点に関与し、三好のゴールもアシスト
そのフランスに対して、旗手のスペシャリティが大いに発揮されたのが、27分の久保建英による先制ゴールのシーンだった。
日本は右からのスローインを久保、堂安律、ボランチの遠藤航とパス交換して後ろに戻すと、酒井宏樹からインサイドでボールを受けた田中碧が3人のディフェンスを破るグラウンダーの縦パスを久保に通した。
相手の左サイドバックと左センターバックの合間で前を向いた久保は、左サイドバックのティモテ・ペンベレを引き付けながら、1トップの上田に付ける。上田は右足でボールをコントロールしながら左センターバックのアントニ・カーチを右に外して、ワイドな角度からシュート。GKポール・ベルナルドーニが横っ跳びでセーブするが、こぼれ球に飛び込んだ旗手とミシュランが潰れて、手前のスペースに回り込んだ久保が左足で決めた。
このシーンを旗手の視点で振り返ると、スローインから田中がボールを持つ時点で、上田のすぐ左横にポジションを取り、右センターバックのピエール・カルルとマッチアップするような構図になっていた。そこから久保が縦パスを受けて、上田にパスを通す時にフランスのディフェンスラインも下がらざるを得ないが、旗手はその流れに付き合うことなくステイすることで、いわゆる“浮いた”ポジショニングをしている。
そしてボールを受けた上田が外にディフェンスを外す動きを取ることで、センターバックの二人がそれに引っ張られると、前方にエアポケットが生じる。そこを旗手は見逃すことなく突こうとしたが、右サイドバックのミシュランも中に絞って消しにきた。
そこからGKベルナルドーニが弾いたボールを巡る競り合いになり、結果的に手前のスペースで久保がシュートできたのだ。
旗手としては最初から潰れる仕事をこなすというより、自分でゴールを仕留めようとしたはずだが、ミシュランが対応してこなければそこでシュートを打てていただろうし、対応してきたことで背後の久保が仕留める。どちらにしても、フランスはGKがシュートを前に弾くしかなかった時点で、詰んでいたと言える。
日本は右からのスローインを久保、堂安律、ボランチの遠藤航とパス交換して後ろに戻すと、酒井宏樹からインサイドでボールを受けた田中碧が3人のディフェンスを破るグラウンダーの縦パスを久保に通した。
相手の左サイドバックと左センターバックの合間で前を向いた久保は、左サイドバックのティモテ・ペンベレを引き付けながら、1トップの上田に付ける。上田は右足でボールをコントロールしながら左センターバックのアントニ・カーチを右に外して、ワイドな角度からシュート。GKポール・ベルナルドーニが横っ跳びでセーブするが、こぼれ球に飛び込んだ旗手とミシュランが潰れて、手前のスペースに回り込んだ久保が左足で決めた。
このシーンを旗手の視点で振り返ると、スローインから田中がボールを持つ時点で、上田のすぐ左横にポジションを取り、右センターバックのピエール・カルルとマッチアップするような構図になっていた。そこから久保が縦パスを受けて、上田にパスを通す時にフランスのディフェンスラインも下がらざるを得ないが、旗手はその流れに付き合うことなくステイすることで、いわゆる“浮いた”ポジショニングをしている。
そしてボールを受けた上田が外にディフェンスを外す動きを取ることで、センターバックの二人がそれに引っ張られると、前方にエアポケットが生じる。そこを旗手は見逃すことなく突こうとしたが、右サイドバックのミシュランも中に絞って消しにきた。
そこからGKベルナルドーニが弾いたボールを巡る競り合いになり、結果的に手前のスペースで久保がシュートできたのだ。
旗手としては最初から潰れる仕事をこなすというより、自分でゴールを仕留めようとしたはずだが、ミシュランが対応してこなければそこでシュートを打てていただろうし、対応してきたことで背後の久保が仕留める。どちらにしても、フランスはGKがシュートを前に弾くしかなかった時点で、詰んでいたと言える。
これで断然優位に立った日本は、34分に中盤でボールを奪ったカウンターから酒井が決定的な2点目を挙げたが、ここでも旗手が久保とのワンツーから上田の決定的なシュート、リバウンドを酒井が押し込む流れに導いた。
その後もミシュランの攻撃参加をうまく限定し、必要に応じてトヴァンを中山と挟撃して封じた旗手。攻撃にも抜け目なく関わり、70分には中山の縦パスを起点に上田と絡んで、途中出場の三好康児のゴールをアシストした。
左サイドは相馬と三笘、さらに三好も候補になっていたポジションで、また違った持ち味を発揮して勝利に貢献した旗手。今後も左サイドバックと左サイドハーフ、場合によっては4-3-3のインサイドハーフも視野に入れながら準備していくことになるが、久保や堂安のようには目立たなくても、金メダル獲得のキーマンになっていくことを予感させるフランス戦のパフォーマンスだった。
文●河治良幸
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その後もミシュランの攻撃参加をうまく限定し、必要に応じてトヴァンを中山と挟撃して封じた旗手。攻撃にも抜け目なく関わり、70分には中山の縦パスを起点に上田と絡んで、途中出場の三好康児のゴールをアシストした。
左サイドは相馬と三笘、さらに三好も候補になっていたポジションで、また違った持ち味を発揮して勝利に貢献した旗手。今後も左サイドバックと左サイドハーフ、場合によっては4-3-3のインサイドハーフも視野に入れながら準備していくことになるが、久保や堂安のようには目立たなくても、金メダル獲得のキーマンになっていくことを予感させるフランス戦のパフォーマンスだった。
文●河治良幸
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