OA合流初日のトレーニングでは3人の存在感が際立つ格好に
上記2大会のいい部分を取る形で、今回は吉田・酒井・遠藤の史上最強OAトリオが選出されたのだろう。久保建英(ヘタフェ)が「彼らは助っ人外国人みたいな感じ」とコメントした通り、6月シリーズでもOAの3人は圧倒的な実力と影響力を発揮。そのうえで、若い選手に重圧を与えないようにも努めていた。
特に吉田は、A代表で共闘している堂安律(PSV)や久保らにイジられたり、場を和ませたりして、10歳以上の年齢差を感じさせないような立ち居振る舞いを見せていた。そこは特筆すべき点だ。
2004年アテネ五輪を思い返すと、山本昌邦監督(日本協会副技術委員長)が小野伸二(札幌)、高原直泰(沖縄SV=病気で大会前に辞退)、曽ケ端準(20年に鹿島で現役を引退)の黄金世代3人に絶対的信頼と期待を寄せたこともあり、U-23世代が特に小野への依存を強める結果になってしまった。吉田がその過去を知っているか否かは不明だが、多くの代表経験や国際経験から一体感をうまく作り出す方法を体得しているのだろう。そこは非常に心強い。
とはいえ、今回もOA3人の存在感が非常に大きいのは事実。「オーバーエイジ偏重のチームにならないか」という危惧があるのも確かだ。それを少なからず感じさせたのが、OA合流初日の5月31日。ランニングで先頭を走っていたのは吉田で、それまで長くU-24世代のキャプテンを努めていた中山雄太(ズウォーレ)やリーダー格の三好康児(アントワープ)は後ろをついていく形になったのだ。
特に吉田は、A代表で共闘している堂安律(PSV)や久保らにイジられたり、場を和ませたりして、10歳以上の年齢差を感じさせないような立ち居振る舞いを見せていた。そこは特筆すべき点だ。
2004年アテネ五輪を思い返すと、山本昌邦監督(日本協会副技術委員長)が小野伸二(札幌)、高原直泰(沖縄SV=病気で大会前に辞退)、曽ケ端準(20年に鹿島で現役を引退)の黄金世代3人に絶対的信頼と期待を寄せたこともあり、U-23世代が特に小野への依存を強める結果になってしまった。吉田がその過去を知っているか否かは不明だが、多くの代表経験や国際経験から一体感をうまく作り出す方法を体得しているのだろう。そこは非常に心強い。
とはいえ、今回もOA3人の存在感が非常に大きいのは事実。「オーバーエイジ偏重のチームにならないか」という危惧があるのも確かだ。それを少なからず感じさせたのが、OA合流初日の5月31日。ランニングで先頭を走っていたのは吉田で、それまで長くU-24世代のキャプテンを努めていた中山雄太(ズウォーレ)やリーダー格の三好康児(アントワープ)は後ろをついていく形になったのだ。
声掛けにしても、吉田や遠藤が中心で、U-24世代は大人しい印象が否めなかった。この様子を目の当たりにしていた複数のメディア関係者からも「もっとU-24世代が先頭に立ってやるべきなのに……」という意見が出ていた。
「A代表のキャプテンが来るってことで、僕よりも適役なのは分かってます。(麻也さんは)は視野に入れていることも僕より多いですし、声掛け含めて見て学ぶことは非常に大きい」と中山は吉田への敬意を口にしていた。選手としては素晴らしい姿勢だと言える。それでも、五輪はあくまでU-24年代の頂点を決める大会。しかも1年延期で年齢がひとつ上がっている。世界的に24歳と言えば、A代表の主力を担うべき立場。そこは認識しておくべきだろう。
「A代表のキャプテンが来るってことで、僕よりも適役なのは分かってます。(麻也さんは)は視野に入れていることも僕より多いですし、声掛け含めて見て学ぶことは非常に大きい」と中山は吉田への敬意を口にしていた。選手としては素晴らしい姿勢だと言える。それでも、五輪はあくまでU-24年代の頂点を決める大会。しかも1年延期で年齢がひとつ上がっている。世界的に24歳と言えば、A代表の主力を担うべき立場。そこは認識しておくべきだろう。