2万人のファンがロンドンを目指している
この結果、第一戦を終えて、スコットランドはグループステージで最下位となった。残り2試合はイングランドとクロアチアだ。早くも決勝トーナメント進出は苦しい状況に陥っている。
チェコ戦後、スティーブ・クラーク代表監督は「内容は劣っていなかった。両者の間にそれほど大きな差はなかったと思う」と肩を落とし、フットボール界の“いたずらな運命”を嘆いた。
次に対峙するのは、同じ英国のイングランドだ。歴史的に因縁のカードであり、2017年にロシア・ワールドカップの欧州予選で対戦した際には、ファンの間で流血騒ぎに発展した。お互いを罵り合い、パブで椅子が跳ぶ光景は、熱意の表われとはいえ、褒められたものではない。
この状況下でも、敵地ウェンブリー・スタジアムでは6000人のファンが観戦するとみられている。だが、実はその倍の1万2000人、いや2万人が移動するという見解が発表され、現地ではトラブルが懸念されている。「チケットを持たないファンはウェンブリーに近づかないように」と警告は出たが、パブリックビューイングの場が提供されていないため、スタジアム周辺に集う可能性は少なくない。
チェコ戦後、スティーブ・クラーク代表監督は「内容は劣っていなかった。両者の間にそれほど大きな差はなかったと思う」と肩を落とし、フットボール界の“いたずらな運命”を嘆いた。
次に対峙するのは、同じ英国のイングランドだ。歴史的に因縁のカードであり、2017年にロシア・ワールドカップの欧州予選で対戦した際には、ファンの間で流血騒ぎに発展した。お互いを罵り合い、パブで椅子が跳ぶ光景は、熱意の表われとはいえ、褒められたものではない。
この状況下でも、敵地ウェンブリー・スタジアムでは6000人のファンが観戦するとみられている。だが、実はその倍の1万2000人、いや2万人が移動するという見解が発表され、現地ではトラブルが懸念されている。「チケットを持たないファンはウェンブリーに近づかないように」と警告は出たが、パブリックビューイングの場が提供されていないため、スタジアム周辺に集う可能性は少なくない。
実際に、キックオフに間に合う時間帯のグラスゴーからロンドンを行き来する電車15本は、月曜日までのすべてが完売し、エジンバラからの列車もほぼすべてが満席状態だ。彼らは金曜日にロンドンで、スコットランド代表への大きなエールを送ろうとしている。もう止める方法はない。試合だけではなく、こちらも“大荒れ”の予感がする。
ちなみに、チェコ戦に出場しなかったティアニーは、イングランド戦には間に合う可能性が高いようだ。私が最も期待しているのは、20歳になったばかりのMFビリー・ギルモア。チェルシーに所属する俊英で、見ていてスカッとするプレーをするので、もし出場すれば、ぜひ日本のファンにも注目してもらいたい。
DFハリー・マグワイアが復帰する見込みのイングランドと対峙するスコットランドが、素晴らしいプレーを見せてくれることを期待したい。もちろん、ファン同士の諍いはなければそれに越したことはない。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
ちなみに、チェコ戦に出場しなかったティアニーは、イングランド戦には間に合う可能性が高いようだ。私が最も期待しているのは、20歳になったばかりのMFビリー・ギルモア。チェルシーに所属する俊英で、見ていてスカッとするプレーをするので、もし出場すれば、ぜひ日本のファンにも注目してもらいたい。
DFハリー・マグワイアが復帰する見込みのイングランドと対峙するスコットランドが、素晴らしいプレーを見せてくれることを期待したい。もちろん、ファン同士の諍いはなければそれに越したことはない。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)