サブ組の連係不足が今後の大きな課題に
逆にU-24代表、あるいはA代表でも新顔の割合が増えると、なかなか同じようにピッチ内で解決することは難しかった。
U-24代表のジャマイカ戦は、ボール保持のバランスの悪さを3バックへの変更で解決したし、A代表のサブ組を中心としたキルギス戦も、5バックで守る相手の立ち位置をずらす組織的な連動は乏しかった。どちらも大量点は奪ったものの、組織的かつ主体的に崩すというより、個で押し切るか、相手の緩さを突く得点が多かった。チームの完成度としては、2019年アジアカップを終えた頃のA代表に近い。
A代表サブ組については、そもそも一緒にプレーした機会が少なすぎるし、その11人で大事な公式戦に挑むわけでもないので別に構わない。だが、1か月後に本番を迎えるU-24、五輪代表にとっては大きな課題だ。たとえば昨秋のA代表のカメルーン戦のように、3枚回しへのビルドアップ変化に戸惑い、組織的にびっくりしたままで1試合、あるいは前半を終えてしまう恐れはある。
U-24代表のジャマイカ戦は、ボール保持のバランスの悪さを3バックへの変更で解決したし、A代表のサブ組を中心としたキルギス戦も、5バックで守る相手の立ち位置をずらす組織的な連動は乏しかった。どちらも大量点は奪ったものの、組織的かつ主体的に崩すというより、個で押し切るか、相手の緩さを突く得点が多かった。チームの完成度としては、2019年アジアカップを終えた頃のA代表に近い。
A代表サブ組については、そもそも一緒にプレーした機会が少なすぎるし、その11人で大事な公式戦に挑むわけでもないので別に構わない。だが、1か月後に本番を迎えるU-24、五輪代表にとっては大きな課題だ。たとえば昨秋のA代表のカメルーン戦のように、3枚回しへのビルドアップ変化に戸惑い、組織的にびっくりしたままで1試合、あるいは前半を終えてしまう恐れはある。
その辺り、おそらくU-24代表は3バックを併用しつつ、最終的にはシステム変更によって試合を乗り切る算段があるのだろう。しかし、その監督のウエイトが大きくなる戦い方は、五輪段階では仕方ないとしても、W杯を見据えた最終的な理想とは言えない。U-24代表の選手たちは、五輪の後はW杯を目指すことになる。よりハイレベルな舞台では、チームに対して戦術的にもマネージメント的にも、主体的にアクションを起こせる選手、その知性を持つ選手が重要性を増していく。それはオーバーエイジ3人の姿からも伝わるはずだ。
A代表に0-3で完敗した結果はもちろん、オーバーエイジが加入してU-24代表がガラリと変わり始めた様子、あるいはゲーム運び、修正力など、A代表とU-24代表の差は至るところにある。比較すれば、やはり幼い。U-24代表はもうアンダーカテゴリのチームではない、もうひとつのA代表だと、森保監督や反町康治技術委員長は言うけれど、個人的には充分、世代別代表らしいチームに見えた。
過去の五輪代表に比べれば、間違いなく完成度は高いが、金メダルを本気で考えれば、今のままでは足りない。18人の本登録メンバー、あるいは4人の予備登録メンバーに選ばれたら、本当に「もうひとつのA代表だ」と、誰もが認めるプレーを見せてほしいところだ。
取材・文●清水英斗(サッカーライター)
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