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谷口彰悟の序列が一気に上昇か? 国内組の底上げは収穫も、最終予選へ不安材料も残した森保ジャパン

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年06月12日

セルビア相手に引けを取らない対人守備も見せた谷口

谷口がセルビア戦で躍動。きっちりと最終ラインを統率してみせた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 もうひとつの収穫は、ベテランDFの谷口だ。前述の通り、伊東の値千金のゴールをお膳立てしたうえ、最終ラインを確実に統率。屈強かつ大柄なセルビア相手に引けをとらない読みと対人守備を見せたのだ。

「今日は全てを出し切ろうと思ってやりました。相手のシステム(5バック)とこっちのプレスの生き方を多少考えてやらないとハマらなかったし、ディフェンスラインは強気にコンパクトにして、後ろの4枚がスライドして前の選手を引かせずにボールを奪うことにトライした。手応えを感じました」と間もなく30歳の大台を迎えるセンターバック(CB)は自信を覗かせた。そのあたりは王者・川崎フロンターレで積み上げてきた経験値と安定感が大きいのだろう。

 今回の6月シリーズが始まる前は、「欧州組と2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)組の下の序列」と目されていた谷口だが、植田や昌子源(G大阪)より上の扱いになるかもしれない。9月から始まる2022年カタールW杯最終予選では、コロナの影響で欧州組を呼べないケースも考えられる。それだけに国内組に新リーダー候補が浮上したのは明るい材料。攻撃のビルドアップやパス出しの部分含めてこの先も自分自身を研ぎ澄ませていってもらいたい。
 
 川辺、オナイウ、谷口らが最終予選生き残りに好アピールを見せたことは、前半大苦戦を強いられたセルビア戦の確かな収穫だ。しかしながら、森保監督がここまで積み上げてきたチームの骨格がガラリと変わりそうな頭抜けた存在が出てきたかといえば、そうとも言えないのが実情だ。

 守備陣に関しては、権田修一(清水)、酒井宏樹(浦和)、冨安健洋(ボローニャ)、吉田麻也(サンプドリア)、長友佑都(マルセイユ)の顔ぶれは鉄板だし、ボランチにしても遠藤航(シュツットガルト)抜きには語れない。2列目もセルビア戦に先発した伊東・鎌田・南野トリオが現在のところはファーストチョイスであり、最前線もまだまだ大迫の存在が必要不可欠だ。
 
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