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優勝候補フランスの”黄金のトライアングル”がいきなり躓き? 負傷のベンゼマがドイツとの初戦出場に暗雲【現地発】

カテゴリ:ワールド

結城麻里

2021年06月11日

かつては「比べものにならない」としたジルーが活躍

明暗が分かれたジルー(左)とベンゼマ(右)。(C)Getty Images

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 だが、肝心の黄金トライアングルの一角が欠ける出来事が起きた。エムバペと渦巻のような連係をみせつつも決定的な仕事を果たせなかったベンゼマが、31分に相手ディフェンダーと交錯して右ヒザ上部を強打。41分に交代を要望したのだ。

 しかも、交代で投入されたオリビエ・ジルーが2ゴールを叩き込んで、勝利に貢献。ジルーはこれで代表通算46ゴールに達し、歴代1位のティエリ・アンリ(51ゴール)にあと5得点まで迫った。

 皮肉なことに、過去にベンゼマは「自分とジルーは比べ物にならない」として、自身を「F1」、ジルーを「カート」(ミニ自動車でおこなうレース)に喩えて馬鹿にしたことがある。屈辱を受けた方は経緯を水に流し、今回のライバル復帰と自身のベンチスタートを受け入れている。だが、まだまだ競う意志も見せつけ、ベンゼマは少々デリケートな立場に立たされることになった。
 
 こうした気配をよそに、グリエーズマンは利他的かつインテリジェントなゲームメイキングを担い、ウェールズ戦では磁石のような足から、ブルガリア戦では大胆なオーバーヘッドから、いずれも華麗なゴールを決めた。

 この2試合でチームは、ユーゴ・ロリス→ヴァランヌ→ポグバ→グリエーズマンの屋台骨が機能していること、ベンチの層も厚いことなどがよく確認できた。一方で「トリアングル・ドール」の方はまだ、「大きな期待」の域を出ていないことがわかる。

 果たしてベンゼマはドイツ戦に間に合うのか。「トリアングル・ドール」は本当に爆発するのか――。ベンゼマのケガの度合いにもよるが、この話題はどうもまだ議論が続くようだ。

取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
 
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