「美人精神科医」はなぜ海外サッカーにハマったのか? 今やマンCが「ウチの」に!

カテゴリ:ワールド

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2021年06月17日

待ち受け画面はビジャ、トーレス、シルバでした(笑)。

木村先生はインタビューでサッカーに対する強い気持ちと思い出を熱く語ってくれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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――国内のサッカーも観られていましたか?
 
「小中高あたりはJリーグもよくスタジアムまで行って観ていましたね。私は東京出身なので、味の素スタジアム(FC東京のホームスタジアム)やフクダ電子アリーナ(ジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアム)にはよく通っていました。FC東京では福西さん、加地さん、茂庭さんなんかがプレーしていた頃ですね。私はずっと女子校だったんですけど、学年に4人くらいはサッカー好きの友達がいたので、みんなで観に行っていました。一時期はFC東京の練習場まで通って、選手と一緒に写真を撮ってもらったりもしていましたね。ここ数年は土日が仕事の場合が多いのでなかなかスタジアムまで通えていないですが、時間ある時は足を運ぶようにしています」
 
――フクダ電子アリーナでは、ジェフを応援していたんですか?
 
「ジェフというか、オシムさんが好きでした。ファーガソン監督もそうですが、ちょっとポチャッとした包容力のある年配の監督さんが好きだったんですよね~。自分のおじいちゃんにちょっと似ている感じもあって(笑)」
 
――代表チームの試合も観ていましたか?
 
「観てました! 日本代表以外だと、スペイン代表が好きでしたね。当時は黄金期だったので、本当に強くて。高校生の時の携帯電話の待ち受け画面は、ビジャ、トーレス、シルバでした(笑)」
 
――とくにシルバがお好きだったらしいですが、どんな部分が気に入ったんですか?
 
「顔もプレーも好きでした。私、小柄で頭脳派のテクニシャンに惹かれるんですよ。日本だと三好選手や大島選手みたいな」
 
――なるほど。シルバは2010年にバレンシアからマンチェスター・シティに移籍しています。シティを応援するようになったキカッケもシルバですか?
 
「そうです! ちょうど大学2年くらいで、大学生活とタレント活動の両立で忙しくて、少し海外サッカーから離れていた時期でしたが、シルバが入団したシティを応援するようになりました。ちょうどその2年前にUAE資本になってチームがどんどん強化されている最中だったので、その右肩上がりの成長を見るのが楽しかったですね」
 
――そこからは基本的にはシティ推しで、主にプレミアリーグを観ている感じですか?
 
「はい。シティを中心にプレミアリーグを観るようになりました。ただ、他のリーグも時間が許す限り観ていますね。お仕事でご一緒させていただいているレアル・マドリー、セリエAだとユベントスなんかも観ますね」
 
――そうなると、週末は試合観戦でなかなかハードスケジュールですね。
 
「そう、土日はホントに寝不足になります(笑)。朝から診察が入っている日も多いのに、夜は試合を観なきゃいけないので」
 
――「観なきゃいけない」って言葉は、海外サッカー中毒の証ですね。別に観なきゃいけないわけではない(笑)。
 
「そうなんですよね~(笑)。仕事仲間や友人に『この後、3試合観なきゃいけないのよね~』って言うと、『観なきゃいけないって自分で決めているだけでしょ』と突っ込まれます(笑)」
 
――シティが勝った翌日とかは、やっぱり機嫌が良いわけですか?
 
「もうルンルンですね(笑)。仕事先でサッカー好きがいると、超笑顔で『なんかウチのチームが強すぎてすいません』、『ウチのデ・ブルイネすごくない?』とか言っちゃいます」
 
――「ウチのチーム」、「ウチの選手」と言ってしまう人は、もう単なるマニアですね(笑)。
 
「いや、もう間違いです(笑)。日本にもそういう方、けっこういますよね(笑)」
 
――ここ10年のシティはヨーロッパで最も強くなったチームの1つなので、応援する側としても楽しいでしょうね。
 
「そうですね。とくにペップ(グアルディオラ監督)が来てからの5年間は、新しい刺激が常にあるので楽しいですね。若手を育て上げる監督さんは少なくないですが、ペップは中堅やベテランも覚醒させるじゃないですか? 例えば、オタメンディ(現ベンフィカ)とかウォーカーとか。20代後半や30代の選手にも第二次成長、第三次成長をもたらせる。あれは凄いなと思います」
 
――たしかに、ペップの下でもう一皮むける選手は少なくないですよね。ウォーカーなんか、トッテナム時代とはまるで別人です。
 
「そう! 『えっ、ウォーカーってこんなプレーできるの?』みたいな。去年の夏にシルバ、あと同じく好きだったザネが退団してしまったので(シルバはレアル・ソシエダ、ザネはバイエルンへ)、今はウォーカーが一番の推しです」
 
――選手から入ってどこかのクラブを好きになる方って、その選手が退団するとモチベーションが難しくなったりしますが、木村さんの場合は違うんですね。
 
「正直、シルバとザネの退団はけっこうショックでした。でも、もう10年も推していると、クラブに対する愛情もかなり出てくるものですね。あと、ツイッターなどで日本のサッカーファンの方々に『シティ・ファンの木村さん』と覚えていただいたので、『自分はシティ・ファン』みたいな、ある種の刷り込みが脳内にありますね(笑)」
 
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