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U-24日本代表、ガーナ戦はOAがもたらす“チームの変貌”に期待! 吉田、遠藤、酒井は適任だ

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2021年06月05日

階層主義的な日本文化においてOAの役割は…

“兄弟対決”となったA代表戦は0-3の完敗。中1日でガーナ戦へと挑む。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 話は逸れるが、A代表対U-24代表のTV中継では、コンサドーレ札幌の小野伸二が解説席に着いた。後半のなかごろ、この2004年アテネ五輪で曽ケ端準とともにオーバーエイジに選出されたMFは、少し気になることを口にしている。実況アナから過去のオーバーエイジについて、経験話を語るよう促されたときだ。

「(チームには)それまで積み重ねてきたものがあるので、そこは乱さないようにと思っていました。そのなかにうまく入り込む、プラスアルファ、自分が持っているものを出すという所に専念していました」

 私見だが、このスタンスではオーバーエイジの加入は、うまくいかないのではないかと思う。日本は階層主義的な文化があるので、実績のある年長者がチームに加われば、自然とその人物の言葉や振る舞いは、一目置かれることになる。それは本人が望む、望まないにかかわらず、見えない空気によって。だから、単なるチームの一員には絶対にならない。
 
 平等主義的な北欧やオランダなどなら、必ずしもリーダー気質のオーバーエイジである必要はないかもしれないが、やはり日本の場合、威厳と統率力のあるオーバーエイジでなければ、雰囲気的に求められる年長者の役割を果たせず、チームが誰を中心にまとまるべきか、タクトが宙に浮く。組織の雰囲気がふわふわとしがち。そして、お互いに遠慮の壁を作ったまま、本番を迎えてしまう。それでは濃度が高い、勝てるチームにならない。

 アテネ五輪だけでなく、リオ五輪も興梠慎三、塩谷司、藤春廣輝と、どちらかと言えば自然派、マイペース派のオーバーエイジが選出されたが、もしかすると、日本のオーバーエイジの選び方としては、根本的に間違っていたのかもしれない。2012年ロンドン五輪では、吉田麻也がチームに加わり、見事な統率力を発揮して守備を立て直し、A代表で経験したピリッとした緊張感をチームにもたらしたが、それこそが、少なくとも日本における正しいオーバーエイジの在り方だと思う。

(ただし、17年前の小野は、本当に大会直前、1週間前の合流だったので、影響力を発揮する時間そのものが無く、本人も「時間がもう少し欲しかったのが本音ではあります」と語っている。単純比較が酷なケースではあることは付け加えておく)
 
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