鹿島のプレッシング重視のサッカーが行き詰まる頃、ラウール的センスが効いてくるはず
FC東京のレアンドロは、長谷川健太監督との関係が難しくなり、信頼を失っている。完全移籍の3年契約で買い取った最初のシーズンだけに、残念な事態だ。関係の修復が難しければ、爆発寸前の選手をチームに留めるのはリスクが大きいので、一旦レンタルで出すことも選択のひとつ。レアンドロは守備に難があるが、シュートの決定力、フリーキックの一撃を持っているので、この選手を欲しがるクラブは多いだろう。そうやって一度チームを離れる間に監督が代わり、来年、再来年に戻ることもあり得る。
鹿島の染野唯月は、間違いなく楽しみな逸材だ。とにかくセンスがある。飛び出しもうまいし、足下で受けることもでき、ラストパスも意外性を持っている。9.5番タイプというか、利き足は違うが、個人的にはラウール・ゴンサレスを想起させる選手だ。
鹿島の染野唯月は、間違いなく楽しみな逸材だ。とにかくセンスがある。飛び出しもうまいし、足下で受けることもでき、ラストパスも意外性を持っている。9.5番タイプというか、利き足は違うが、個人的にはラウール・ゴンサレスを想起させる選手だ。
鹿島はFWが飽和気味なので、フルメンバーが揃えば出場機会を得るのは簡単ではないが、プレッシング重視のサッカーが行き詰まる頃、染野のラウール的センスは効いてくるはず。ただし、怪我が多いのは気になる。良いフィジカルトレーナーと出会い、解決できればいいが。
今季の仙台はスタートで躓いたが、このところは試合内容が良い。残留に向け、悲壮感がなくなってきたと感じる。となれば、やはり期待したいのは西村拓真だ。今季はまだ3得点だが、シーズン中のロシア移籍までに11得点を挙げた2018年のように、ゴール量産が期待される。
文●清水英斗(サッカーライター)
今季の仙台はスタートで躓いたが、このところは試合内容が良い。残留に向け、悲壮感がなくなってきたと感じる。となれば、やはり期待したいのは西村拓真だ。今季はまだ3得点だが、シーズン中のロシア移籍までに11得点を挙げた2018年のように、ゴール量産が期待される。
文●清水英斗(サッカーライター)