U-24日本代表においてもエースとして期待が懸かる
現在、得点ランキングでトップを走るのは、札幌のアンデルソン・ロペスだが、今季、日本人得点王が生まれるとしたら、彼ではないかと思っていた。鹿島の上田綺世だ。
初めて見たのは17年12月のU-20日本代表のタイ遠征。当時、上田は1年生ながら法政大の主力としてゴールを量産し、脚光を浴びていた。タイでの大会でもスルーパスの引き出し方やクロスへの入り方に非凡なものが感じられた。
ロジックでゴールを奪える選手――それが、上田の印象だった。
大学3年生で鹿島入りした19年夏からしばらくスランプに陥ったものの、昨季はシーズン半ば以降にゴールを量産し、二桁得点をマークした。
今季は開幕からフルスロットルの活躍が期待されたが、負傷によって躓いてしまった。
現在も途中出場が多いものの、相馬アントラーズ浮上のキーマンとしてだけでなく、大迫勇也をオーバーエイジとして招集しないことを決めたU-24日本代表においても、エースとして期待が懸かる。東京五輪での活躍次第では、上田が大化けしてもおかしくない。
4人目に紹介するのは、同じくチーム浮上のキーマンとなり得る浦和の関根貴大だ。
ドイツ、ベルギーで2年間プレーし、古巣に復帰したのが19年7月。逞しさが増したのは確かだが、チームの不調に引きずられ、成長した姿を印象付けられていない。
だが、リカルド・ロドリゲス監督が就任した今季、「僕には結果が必要」と、二桁得点を目標に掲げ、田中達也と熾烈なポジション争いを繰り広げながら、ゴール前まで飛び出す“新しい関根像”を築きつつある。
浦和には酒井宏樹の加入が決定的となっているため、右サイドバックの西大伍の中盤起用も増えるかもしれない。そうなれば、ポジション争いはさらにシビアになるが、関根のセンスと得点力は浦和の上位進出に欠かせない。
初めて見たのは17年12月のU-20日本代表のタイ遠征。当時、上田は1年生ながら法政大の主力としてゴールを量産し、脚光を浴びていた。タイでの大会でもスルーパスの引き出し方やクロスへの入り方に非凡なものが感じられた。
ロジックでゴールを奪える選手――それが、上田の印象だった。
大学3年生で鹿島入りした19年夏からしばらくスランプに陥ったものの、昨季はシーズン半ば以降にゴールを量産し、二桁得点をマークした。
今季は開幕からフルスロットルの活躍が期待されたが、負傷によって躓いてしまった。
現在も途中出場が多いものの、相馬アントラーズ浮上のキーマンとしてだけでなく、大迫勇也をオーバーエイジとして招集しないことを決めたU-24日本代表においても、エースとして期待が懸かる。東京五輪での活躍次第では、上田が大化けしてもおかしくない。
4人目に紹介するのは、同じくチーム浮上のキーマンとなり得る浦和の関根貴大だ。
ドイツ、ベルギーで2年間プレーし、古巣に復帰したのが19年7月。逞しさが増したのは確かだが、チームの不調に引きずられ、成長した姿を印象付けられていない。
だが、リカルド・ロドリゲス監督が就任した今季、「僕には結果が必要」と、二桁得点を目標に掲げ、田中達也と熾烈なポジション争いを繰り広げながら、ゴール前まで飛び出す“新しい関根像”を築きつつある。
浦和には酒井宏樹の加入が決定的となっているため、右サイドバックの西大伍の中盤起用も増えるかもしれない。そうなれば、ポジション争いはさらにシビアになるが、関根のセンスと得点力は浦和の上位進出に欠かせない。

熾烈なポジション争いを勝ち抜けるか。関根のセンスと得点力は浦和の上位進出に欠かせない。(C)SOCCER DIGEST

“青赤のDNA”を備えた品田。熱いハートを持つ21歳だ。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)
最後のひとりには、まだ無名の青年を挙げておきたい。FC東京の品田愛斗だ。
FC東京のファン・サポーターでなければその存在を知らないかもしれないが、アンカーとしてゲームを組み立てながら、熱いハートも持っていて、“青赤のDNA”を備えた選手だ。
受け継いでいるのは、“東京らしさ”だけではない。品田が今季から背負うのは、石川直宏、橋本拳人と引き継がれてきた栄光の18番だ。「東京を背負って立つ選手になる」とふたりの先輩たちに直訴し、今季から重い番号を背負っている。
アンカーが定まらなかった序盤戦を見るにつけ、シーズン中盤以降の品田の台頭を期待せずにはいられない。
取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)
【PHOTO】2021シーズンが開幕!J1全20チームのホームユニホームを一挙紹介!
FC東京のファン・サポーターでなければその存在を知らないかもしれないが、アンカーとしてゲームを組み立てながら、熱いハートも持っていて、“青赤のDNA”を備えた選手だ。
受け継いでいるのは、“東京らしさ”だけではない。品田が今季から背負うのは、石川直宏、橋本拳人と引き継がれてきた栄光の18番だ。「東京を背負って立つ選手になる」とふたりの先輩たちに直訴し、今季から重い番号を背負っている。
アンカーが定まらなかった序盤戦を見るにつけ、シーズン中盤以降の品田の台頭を期待せずにはいられない。
取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)
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