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大迫勇也の台頭以前は本田抜擢の奇策も。日本代表の1トップ探しは常に最難関のテーマだからこそ…

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年05月26日

大迫が絶対的な1トップの座に就くまでに多くの試行錯誤も

2014年のブラジルW杯前には本田はトップ下を務めるも、絶対的な存在が見つからず、その後1トップに抜擢されることも。写真:サッカーダイジェスト

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 5月28日の2022年カタール・ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選のミャンマー戦(千葉)に向け、24日から日本代表が始動している。今回はインターナショナルマッチデー(IMD)ではないため、シーズンオフに突入した欧州組だけの構成となっている。

 しかしながら、FWは大迫勇也(ブレーメン)と浅野拓磨(無所属)の2枚だけ。ご存じの通り、浅野は2019年夏から2シーズン在籍したパルチザンの給与未払いに直面し、シーズン終了前に契約を解除。目下、新天地探しの真っ最中だ。絶対的1トップ、大迫の方も2018年夏から3シーズン戦ったブレーメンのブンデスリーガ2部降格が決定。移籍が有力視されている。だが、2億を超えると言われる移籍金に加え、今季無得点という結果、31歳という年齢もネックとなり、欧州で最適なプレー環境を見出せるどうかは微妙な情勢のようだ。
 
 それでも、森保一監督は5~6月に5試合あるA代表活動に、彼ら2人しか招集していない。メンバー発表前には、「今季ベルギー1部で二桁得点をマークした鈴木優磨(シントトロイデン)や2020年の欧州遠征4試合で積極起用した鈴木武蔵(ベールスホット)らもテストするのではないか」とも囁かれたが、それも見送った。8月末から始まる最終予選前最後の長期活動に他のFW候補を呼んでいないということは、「大迫と浅野を軸に戦う」という意思の表明にも映る。そこにU-24日本代表の上田綺世(鹿島)、前田大然(横浜)、林大地(鳥栖)、田川亨介(FC東京)のいずれかが絡んできてくれれば理想的というのが、指揮官の思惑なのではないだろうか。

 そんな森保ジャパンのFW事情だが、そもそもチーム発足当初から大迫依存の傾向が強かった。遡ってみると、彼が絶対的1トップに君臨するようになったのは、2016年11月のロシアW杯最終予選・サウジアラビア戦(埼玉)から。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はそれまで岡崎慎司(ウエスカ)を軸に据えつつ、武藤嘉紀(エイバル)、金崎夢生(名古屋)ら複数候補を使ったが、前線でボールを収めてタメを作ったり、起点になる部分でどこか物足りなさを覚えたのだろう。

 そこで2016年10月の同最終予選・オーストラリア戦(メルボルン)では本田圭佑(ネフチ・バクー)を1トップに起用。2012年10月のブラジル戦(ブロツワフ)以来の最前線起用に「もしかしたらFWという想定も、もうちょっとしておいた方がいいかな……」と彼自身も苦笑いしていたくらいだ。その直後に大迫という救世主が現われたのだから、指揮官としても大黒柱に据えない手はなかった。
 
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