――久保選手と三好選手のほか、三笘(薫)選手、板倉(滉)、田中碧選手と、その
U-24アルゼンチン代表戦には、フロンターレの育成出身の選手が5人も選出されています。良い選手を輩出できる理由があるんでしょうか。
「とくに板倉や三笘は小学生の時からユースまで一緒にやっていたので、自分たちの中でも常に競争意識があるというか、口にはしないですけど、お互いが活躍することが刺激にはなっている。ただ、なぜ輩出できるかとなると、分からないですね。たくさんいるな~とは思いますけど(笑)」
――当時の三笘選手はどんな印象だった?
「薫は小学校高学年ぐらいから高校まで、一個上の自分たちとも一緒にやっていました。当時から自分で運べる選手でしたし、相手をかわすのは元々秀でていたので、今とそんなに変わってないですね。
ただ、より怖い選手になったというか、ボール持てばゴールまで向かえる選手になったと思います。ユースの時はドリブルし過ぎて、『お前、自己中過ぎるよ。パス出せよ、取られるのに』みたいに言われていた時もありました。そういうのを続けていく中で、怖さが身に付いたんだと思います」
――アルゼンチン戦の初戦では、2列目の両サイドに入りました。一緒にプレーしてどうでしたか?
「五輪世代の代表でたまにプレーをすることはありましたけど、その時はまだ大学生だったので、プロになってからは初めてでしたね。プロになって結果を残してる中で、自信持って試合に挑んでるなと思いましたし、一つのプレーのインパクトだったり、ゴールまで向かう怖さだったりはより成長してるなと思いましたね」
「薫は『自己中過ぎるよ。パス出せよ』と言われていた時も…」
――五輪本番では、南アフリカ、メキシコ、フランスとの対戦が決まりました。率直な感想は?
「やるからには強い相手とやりたかったので、グループステージで戦えるのはすごく嬉しいですね」
――ベルギーにはフランス系の選手も多いのでは?
「そうですね。その辺の特徴は、こっちでやってる分、わかりやすい部分はある。ただ、同じ国の選手がいるからといって、本番に出てくるタレントとは全然違うと思うので、そこは改めて分析をして、自分たちがどう戦うのが有効なのか考えないといけないですね」