東京オリンピックでのメダル獲得を目指すU-24代表は、６月５日にガーナ、12日にジャマイカと強化試合を行なう。

　５月20日には、“最終選考の場”となるこの２試合に挑むメンバー27人が発表。ついに、オーバーエイジの３人も加わった。ここでは、３月に開催されたU-24アルゼンチン代表との２連戦で採用した４-２-３-１をベースに、各ポジションの序列を探ってみた。

【日本代表PHOTO】U-24ガーナ、ジャマイカ戦に臨む招集メンバー27人

【GK】
◎大迫敬介（サンフレッチェ広島）
〇谷 晃生（湘南ベルマーレ）
〇沖 悠哉（鹿島アントラーズ）
△鈴木彩艶（浦和レッズ）

◎＝レギュラー候補　〇＝有力　△＝バックアッパー

　この代表チームで長らくゴールマウスを守ってきた大迫が正守護神候補だ。シュートストップが武器の谷、足下の技術が高い沖は、タイプは違うものの、実力差は紙一重。“飛び級”でサプライズ招集された18歳の鈴木が３人にどこまで迫れるか。

【CB】
◎吉田麻也（サンプドリア／イタリア）
◎冨安健洋（ボローニャ／イタリア）
△町田浩樹（鹿島アントラーズ）

◎＝レギュラー候補　△＝バックアッパー

　A代表でも不動のスタメンであるオーバーエイジの吉田と冨安が文句なしのレギュラー。この安定感抜群のコンビにアクシデントがあった際には、板倉滉や中山雄太もCBでプレーできる。大型の左利きCBとして期待される町田は左SBでも機能する。
 

【SB】
右）
◎酒井宏樹（マルセイユ／フランス）
△菅原由勢（AZ／オランダ）
△橋岡大樹（シント＝トロイデン／ベルギー）

左）
◎中山雄太（ズウォーレ／オランダ）
〇古賀太陽（柏レイソル）
〇旗手怜央（川崎フロンターレ）

◎＝レギュラー候補　〇＝有力　△＝バックアッパー

　右はオーバーエイジの酒井宏樹が抜きん出ている。とりわけ、これまでややクオリティ不足だったクロスの質は格段に上がるだろう。ヨーロッパリーグも経験し、オランダで逞しくなった菅原、今冬に移籍したシント＝トロイデンでシーズン終盤にチャンスを掴み、６試合で３アシストをマークした橋岡は甲乙つけがたい。

　一方、絶対的な存在がいない左は混戦だ。最右翼は、遠藤航の招集でボランチのレギュラーから外れそうな中山。昨年の10月、11月シリーズではA代表でも左SBでプレーしている。ビルドアップに定評がある古賀、本職はアタッカーで攻撃力は抜群の旗手にも付け入る隙はある。