「アセンシオは責任から逃げているような印象を受ける」
一方、アセンシオはジョアン・フェリックスとは異なり、ジネディーヌ・ジダン監督の信頼は得ている。
ラファエル・マルティン・バスケスはアセンシオと同じく、若くして脚光を浴び、18歳の時にアルフレッド・ディ・ステファノ監督の下でトップチームデビューを果たした。アセンシオは昨年6月に大怪我から復帰したが、マルティン・バスケスも選手時代に重傷を負った経験がある。彼もまた期待が大きいだけに、アセンシオの現状に対する評価は辛口だ。
「マルコを知る人物によると、リスクを冒すことに躊躇しているそうだ。実際、20歳の頃のほうが積極性があった。いまは怖がってプレーしていて、ドリブルを仕掛ける機会も限られている。とても残念なことだよ。あれだけのポテンシャルの持ち主だけにね。(エデン)アザールが怪我で離脱を繰り返すなか、本来ならチームを牽引していかなければならない立場だ」
ラファエル・マルティン・バスケスはアセンシオと同じく、若くして脚光を浴び、18歳の時にアルフレッド・ディ・ステファノ監督の下でトップチームデビューを果たした。アセンシオは昨年6月に大怪我から復帰したが、マルティン・バスケスも選手時代に重傷を負った経験がある。彼もまた期待が大きいだけに、アセンシオの現状に対する評価は辛口だ。
「マルコを知る人物によると、リスクを冒すことに躊躇しているそうだ。実際、20歳の頃のほうが積極性があった。いまは怖がってプレーしていて、ドリブルを仕掛ける機会も限られている。とても残念なことだよ。あれだけのポテンシャルの持ち主だけにね。(エデン)アザールが怪我で離脱を繰り返すなか、本来ならチームを牽引していかなければならない立場だ」
とりわけマルティン・バスケスが批判のやり玉に挙げるのが、26節のアトレティコ戦(1-1)でのパフォーマンスだ。
「完全に試合から消えていた。マルコのような攻撃的なポジションを任されている選手は、5回ボールを持てば、少なくとも2回は1対1の勝負に挑み、局面を打開しなければならない。もっともそれでも危険なシーンを創出することができている。非凡さの証だよ。だからこそその有り余る才能を無駄にしてほしくない。
彼の頭の中で何が起きているのかはなかなか分からない。ただ外から見ていると、責任から逃げているような印象を受ける。『俺はここにいる。ボールをよこせ』というくらいもっと気持ちを前面に押し出してプレーしてもいい」
そんななか、マルティン・バスケスが可能性の一つとして指摘するのが怪我の後遺症だ。
「いま現在、膝がどういう状態なのかは分からない。わたしも同じ怪我をした経験がある。しかも症状はさらにひどかった。だから経験上、自信を取り戻すことが困難なのは理解できる。完全に元の状態に戻ることはできないという不安とも戦わなければならない。もっとも見ている限り、コンディションは良さそうだ。怖さを感じているとは思いたくはない。怪我が原因でないとすれば、とても残念だ。ジダンから信頼されているのは明らかだからね」
文●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事を翻訳配信しています。
「完全に試合から消えていた。マルコのような攻撃的なポジションを任されている選手は、5回ボールを持てば、少なくとも2回は1対1の勝負に挑み、局面を打開しなければならない。もっともそれでも危険なシーンを創出することができている。非凡さの証だよ。だからこそその有り余る才能を無駄にしてほしくない。
彼の頭の中で何が起きているのかはなかなか分からない。ただ外から見ていると、責任から逃げているような印象を受ける。『俺はここにいる。ボールをよこせ』というくらいもっと気持ちを前面に押し出してプレーしてもいい」
そんななか、マルティン・バスケスが可能性の一つとして指摘するのが怪我の後遺症だ。
「いま現在、膝がどういう状態なのかは分からない。わたしも同じ怪我をした経験がある。しかも症状はさらにひどかった。だから経験上、自信を取り戻すことが困難なのは理解できる。完全に元の状態に戻ることはできないという不安とも戦わなければならない。もっとも見ている限り、コンディションは良さそうだ。怖さを感じているとは思いたくはない。怪我が原因でないとすれば、とても残念だ。ジダンから信頼されているのは明らかだからね」
文●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
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