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「パリを反抗に導いた」試合を支配する“エムバペの覚醒”に現地メディア驚嘆! CLシティ戦での躍動に高まる期待【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2021年04月28日

フランスでは「歴史的3冠」への期待も

エムバペとポチェティーノ監督(右)との関係も良好。 (C)Getty Images

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 これで25日付『L’EQUIPE』紙は再び「4月の震撼、エムバペ」の見出しを打ち、「歴史的3冠の展望も、エムバペのドゥブレ(1試合2ゴール)繰り返しのお蔭で可能になってきている」と綴った。歴史的3冠とは、クープ・ド・フランス(フランス杯)、リーグ・アン、チャンピオンズ・リーグ(CL)制覇である。

 26日時点でリーグ・アンは、4位のリヨンがやや勝点数を落としたものの、上位3位チームは依然として1ポイント差でタイトルを競うデッドヒート状態(勝点はリール73、パリ72、モナコ71)。パリはフランス杯でも準決勝に駒を進めている。そして28日には、いよいよCL準決勝マンチェスター・シティ戦第1レグがやってくる。

 エムバペはと言えば、今シーズンにパリSGで戦った全コンペティション合計(26日時点)で、42試合に出場し37ゴール・10アシストという悪魔的記録を更新中だ。秋から冬にかけて不調に陥り、さすがのエムバペも批判を免れなかったことなど、みなが忘れてしまった。むしろ「批判されたお蔭で一皮むけた」との分析さえある。強烈なメンタリティーである。

 しかも、「守備に参加しない」という批判も覆しつつある。最近はディフェンスラインまで下がって貢献する姿が見られ、これも驚愕と畏敬の念を誘う一因だろう。
 
 ブックメーカーの予測によれば28日の一戦はシティが優位。パリSGは、マルキーニョスを除けばほとんどベストメンバーを組めそうなうえ、誰かの誕生パーティー騒ぎもなく、コロナ陽性者もおらず、ナセル・アルケライヒ会長さえ欧州スーパーリーグ構想への反対で絶賛され、エムバペも絶好調と、何やら不気味なほど穏やかな環境だ。

 あえて言えば、サイドを中心にディフェンスに不安が残ることと、マルコ・ヴェラッティを司令塔にするかネイマールを司令塔にするかを含め、攻撃のつくり方で難しい決断を迫られそうなことが気がかり。ただマウリシオ・ポチェティーノ監督は非常に落ち着いた雰囲気を醸し出しており、ことエムバペの心理把握では完全に成功している様子だ。

 エムバペは果たして、シティを相手にしても、魔性のプレーヤーになれるだろうか。

取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
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