攻撃面では３ゴールを奪取。まず代表デビュー戦で初ゴールの山根は、自分の存在をアピールできたね。そして大迫のキープを起点に、鎌田が追加点を挙げる。

　鎌田はDFが来るのを待って待って、ワンフェイク入れてシュート。たぶん相手の股を開かせて、そこを狙ったと思うんだけど、対峙したキム・ヨングォンは軸足を閉じて、それでできたコースを抜いてゴールネットを揺らした。いずれにしても、ボールの持ち方だったり、上手さを証明した。前半で交代したけど、もう少し見たかった。

　勝利を決定づける３点目はCKから遠藤のヘッド。江坂が良いボールを蹴ったね。

　純也も攻守に頑張っていた。持ちすぎて、まずい奪われ方が２回ほどあったけど、ドリブルで変化をつけられる選手だ。この日は左サイドでプレーした南野は、中に入ってきてゴール前での冷静なシュートが印象的だった。

　圧巻のスピードを見せつけた浅野や、ビルドアップでは上手くディフェンスラインと連係してパスをつないだ権田も上々のパフォーマンスだったと思う。

　韓国は選手交代でメンバーを変えたものの、個々の役割でもシステム的にも効果的な変化をもたらせなかった。監督の采配が今ひとつだったね。それに対し日本は攻守の両局面で１対１に勝って、優位に立った。強化という意味では、もしかしたら物足りなかったかもしれない。それでも韓国というライバルに勝つことができたし、繰り返しになるけど、この試合が実現できたことが、なによりも価値のあることだったと思う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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