• トップ
  • ニュース一覧
  • 選手権優勝の瞬間は母校で応援も… 山梨学院の大型DF小林士恩がJスカウトの前で圧巻のポテンシャルを披露

選手権優勝の瞬間は母校で応援も… 山梨学院の大型DF小林士恩がJスカウトの前で圧巻のポテンシャルを披露

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年03月25日

伸びしろは十分! コンディションを戻してプロ内定を勝ち取れるか

多彩なキックを持つ小林が山梨学院の攻撃の起点となる。写真:安藤隆人

画像を見る

 グループリーグ初戦の矢板中央戦、第2戦の鹿島アントラーズユース戦、第3戦の佐賀東戦は出場しなかったが、第4戦の大分トリニータU-18戦でついに出番がやってきた。

「僕の長所のひとつがパス。第一優先は最前線の選手につなぐことを考えていて、(茂木秀人)イファインや佐竹祥太の動き出しを見て、ディフェンスラインの裏に落とすパスや、足下につけるパスを狙います。そのコースが切られていたら、中に入ってくる両サイドハーフにパスを出したり、ボランチが前向きに受けられるパスを出して、相手の前への矢印を折るパスを意識しています」

 この言葉通り、彼が繰り出す縦パスやサイドチェンジは面白いように繋がった。両膝はテーピングで固められており、裏への対応はまだ万全ではない様子だったが、鋭い出足でボールを奪っては、すでに出しどころを把握した上で、素早く正確な縦パスを打ち込んだり、逆サイドに蹴ると見せかけて同サイドの選手にミドルパスを打ち込んだりと、彼のパスの精度は非常に高くて効果的だった。試合は1-2で敗れたが、攻撃の起点となるパスは大きなインパクトを残した。

 それ以降はスタメン出場を果たすも、チームは東福岡とドロー決着した以外は全敗と結果を出せなかった。チームにとっても、彼にとってもほろ苦い大会になったが、前方向にパスを蹴り分けられる股関節の可動域の広さと両足のキック精度、視野の広さに加え、CBに必要な高さと後方でオーラを放つ彼の存在は、視察に来ていたJクラブのスカウトの目には止まったのではないだろうか。

「これからも積極的なプレーをしていきたいと思いますし、コンディションも整えて、もっといい状態でプレーを見てもらえるようにしたいと思います」

 伸びしろは十分。ポテンシャルを見せつけたからこそ、万全の状態に戻して、さらに躍動をする姿を見てみたい。彼を見ることができただけでも、「ここに取材をしにきた価値があった」と思えるほど、これからが楽しみなCBなのだから。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
Jクラブが早くも激しい争奪戦! 尚志高の規格外DF、チェイス・アンリの恐るべきポテンシャル
サガン鳥栖からまた超新星! U-24代表選出の中野に続く16歳アタッカーが、サニックス杯で見せた格の違い
Jクラブも注目の怪物ルーキーに、優勝校・国見の1年生10番も…タレント目白押しの「九州新人戦」で輝いた11人!
目標の存在はU-24日本代表の守護神。サニックス杯決勝進出の広島ユースを牽引するGK波多野崇史に注目!
「選手権のあの悔しさは絶対に忘れない!」J内定4名擁す優勝候補を追い詰めた高川学園が覚悟のリスタート!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ