「選手権のあの悔しさは絶対に忘れない!」J内定4名擁す優勝候補を追い詰めた高川学園が覚悟のリスタート!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年03月17日

選手権初戦の昌平戦で2点リードを追いつかれPK負け…出場していた5人の2年生が主軸に

2大会連続の優勝を決め、3大会連続で決勝進出を果たした高川学園。チームにとって今冬の敗戦が大きな転機となった。写真:安藤隆人

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 3月13日から15日にかけて行なわれた中国新人サッカー大会。決勝のカードは高川学園と瀬戸内の一戦となった。高川学園は3年前の決勝で岡山学芸館に敗れて準優勝、一昨年は決勝で立正大淞南を下して優勝を果たした。昨年度の大会は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となったため、3大会連続のファイナリストとなった。

「勝ち切ることの重要性を学んだし、勝負の世界は一瞬の迷いで決まることも痛感させられた」

 こう語るのは高川学園を率いる江本孝監督だ。チームにとって大きな学びを得た一戦となったのは、今年度の選手権1回戦の昌平戦だった。Jリーグ内定選手4人を擁し、優勝候補の筆頭と目されていた相手に対し、高川学園は完全に崩し切って2点のリードを奪った。

 しかし、後半40分(40分ハーフ)に1点を返されると、ラストプレーとなったFKからゴールを破られ、土壇場で同点に追いつかれた。PK戦では勢いに乗った昌平の前に屈し、涙の初戦敗退となった。

「いい流れできていたのに、1点返されただけで流れがガラッと変わった。あと少し耐えれば良かったのに、普段起こらないようなミスが起こって、そのまま追いつかれてしまった。勝負の怖さを知った」(江本監督)

 選手たちにとってもこの敗戦は大きなターニングポイントとなった。昌平戦に出場していた2年生はDF奥野奨太、MF林晴己、北健志郎、小澤颯太、FW中山桂吾の5人。「あの試合から僕らの見られ方も変わった」と林が語ったように、『あの昌平と真っ向から戦って、ギリギリまで追い込んだチーム』として大きなインパクトを与えた。

「もしこれで今年、質の低いサッカーをしていたら、『たまたまか』と思われてしまう。そうならないようにしないといけない」(林)

 そうした決意は中国新人大会でひしひしと伝わってきた。初戦で明誠を3-1、準々決勝では広島皆実に3-1、準決勝では立正大淞南を4-1で下した。決勝では開始早々の5分に瀬戸内の左サイドバック伯幅航太に鮮やかなシュートを決められて先制を許すが、25分には北の左足の正確なキックからエース中山がヘッドで押し込んで、すかさず同点に追いついた。

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