岐阜移籍の柏木陽介、その知られざる素顔と背番号42に込めた偽らざる想い

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年03月15日

だからこそ規律違反行為にはさまざまな感情が沸く

 しかしこの想いとは裏腹に試合日程、コンディションへの配慮などの理由から柏木が望むような頻繁な活動はできなかった。

 もともと柏木は大の子ども好き。学校訪問では児童とじゃれる姿はどちらが子どもか分からないくらい、楽しんでいた。それは大原サッカー場でも同じ。練習後、顔見知りの親子連れのサポーターなのだろう、その幼い子を肩車してクラブハウスに連れて行ったこともしばしば。満足気な子どもに対し、柏木は名残惜しそうだったのが印象的だった。

 またこんなこともあった。2019年5月7日、この日、チームはACLグループステージのブリーラムユナイテッドとのアウェーゲームがあった。この試合、ケガでベンチ外となった柏木は、チームメイト3人とJR浦和駅近くのレストランで試合を見ていた。

 2-1の勝ち試合を見届けた柏木は「サポーターと交流することも大事だから」と浦和レッズサポーター御用達「酒蔵 力」浦和本店に立ち寄った。

 店に居合わせたファン・サポーターは柏木たちの登場に驚き、歓待したという。さすがに飲酒はしなかったそうだが……、柏木が浦和の街に出かけているという情報はよく耳にした。

 称賛と叱責。賛否にさらされた浦和での11年間。それでも愛された柏木陽介。だからこそ規律違反行為には様々な感情が沸く。

 しかし冒頭の決意表明は偽らざる想いであることを知ってほしい。そして時に励まし、叱咤してほしい。「岐阜の太陽」となるために。

取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
 
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