中学時代の後悔を胸に刻み、進化を遂げる神戸弘陵のキーマン。
■日本一へ執念を燃やす攻撃的SB
DF 大隅育志(3年)
正確なボールタッチを活かした組み立てと、機を見た攻め上がりが光る左SB。入学直後から出場機会を掴み、最終学年を迎えた今年は不動のレギュラーとして持ち味の攻撃参加だけでなく、守備面でも今年の弘陵の鍵となる存在だ。
小学生の時から関西トレセンに入るなど、兵庫県内でも屈指の選手として知られていたが、中学時に進んだ神戸U-15では、同じポジションだったひとつ上の代のDF山口真司(現神戸)を筆頭に実力者がズラリ。当時を「自分が一番、下手くそでボールを蹴っていても楽しくなかった。サッカーがあまり好きじゃなかった」と振り返り、サッカーに身が入らず、一時は練習に対する意識が低下した時期もあった。
気持ちを入れ替えた中学3年時にはスタメンに定着するものの、望んでいたU-18への昇格も叶わなかった。
「上がれなかったことを納得する反面、あの時にちゃんと、サッカーをしておけば良かったという気持ちが強かった」
県内外の強豪校から誘いの声がかかるなか、「弘陵のサッカーは観ていて楽しいし、自分に合っていると思った」と選んだ神戸弘陵では、「高校に入ってからは後悔のないようにしたい」と苦手な走りの練習にも全力で取り組む。
高校生活ラストイヤーの目標は「弘陵を全国に連れていって、日本一にする」。悔しさが残った3年前とは逆に、笑顔で有終の美を飾れるかに期待したい。
取材・文:森田将義
※4月9日発売の『高校サッカーダイジェストvol.10』では、神戸弘陵のさらに詳しいレポートを掲載しています。
DF 大隅育志(3年)
正確なボールタッチを活かした組み立てと、機を見た攻め上がりが光る左SB。入学直後から出場機会を掴み、最終学年を迎えた今年は不動のレギュラーとして持ち味の攻撃参加だけでなく、守備面でも今年の弘陵の鍵となる存在だ。
小学生の時から関西トレセンに入るなど、兵庫県内でも屈指の選手として知られていたが、中学時に進んだ神戸U-15では、同じポジションだったひとつ上の代のDF山口真司(現神戸)を筆頭に実力者がズラリ。当時を「自分が一番、下手くそでボールを蹴っていても楽しくなかった。サッカーがあまり好きじゃなかった」と振り返り、サッカーに身が入らず、一時は練習に対する意識が低下した時期もあった。
気持ちを入れ替えた中学3年時にはスタメンに定着するものの、望んでいたU-18への昇格も叶わなかった。
「上がれなかったことを納得する反面、あの時にちゃんと、サッカーをしておけば良かったという気持ちが強かった」
県内外の強豪校から誘いの声がかかるなか、「弘陵のサッカーは観ていて楽しいし、自分に合っていると思った」と選んだ神戸弘陵では、「高校に入ってからは後悔のないようにしたい」と苦手な走りの練習にも全力で取り組む。
高校生活ラストイヤーの目標は「弘陵を全国に連れていって、日本一にする」。悔しさが残った3年前とは逆に、笑顔で有終の美を飾れるかに期待したい。
取材・文:森田将義
※4月9日発売の『高校サッカーダイジェストvol.10』では、神戸弘陵のさらに詳しいレポートを掲載しています。