10代で“消えていく選手”にならないために
イングランド代表のガレス・サウスゲート監督はすでに何度も連絡をとっているし、ドイツ代表を率いるヨアヒム・レーブは第19節ホッフェンハイム戦を視察後に、直接コンタクトをとった。
レーブは「私が代表にしたいと思っていることをわかってもらえたと思う。ドイツに彼ほどのレベルを持っているタレントは多くはいないだろう」とコメントし、3月に行われる代表期間で初招集されるのではないかと見られている。2月26日に18歳になれば、バイエルンとは5年契約を結ぶ予定だ。ただ、どちらの代表を選ぶかは本人次第だろう。
そのほか、マキシミリアン・バイヤー(18歳、ホッフェンハイム)、ヤン・ティールマン(18歳、ケルン)、バルトシュ・ビアレク(18歳、ヴォルフスブルク)、タンギ・クリバリー(19歳、シュツットガルト)、マシュー・ホーペ(19歳、シャルケ)らはそれぞれ、所属クラブで出場機会を得ている。
彼らはチャンスをもらえるだけのプレーを練習からアピールし続け、試合でもそれを実践しているからこそ、監督は戦力としてピッチに送っている。
では、彼らのようにトップデビューを飾り、そこからさらに成長して主軸となっていく選手と、プロ契約後に伸び悩んで“消えていく選手”との差はどこで生まれるのだろうか。
レーブは「私が代表にしたいと思っていることをわかってもらえたと思う。ドイツに彼ほどのレベルを持っているタレントは多くはいないだろう」とコメントし、3月に行われる代表期間で初招集されるのではないかと見られている。2月26日に18歳になれば、バイエルンとは5年契約を結ぶ予定だ。ただ、どちらの代表を選ぶかは本人次第だろう。
そのほか、マキシミリアン・バイヤー(18歳、ホッフェンハイム)、ヤン・ティールマン(18歳、ケルン)、バルトシュ・ビアレク(18歳、ヴォルフスブルク)、タンギ・クリバリー(19歳、シュツットガルト)、マシュー・ホーペ(19歳、シャルケ)らはそれぞれ、所属クラブで出場機会を得ている。
彼らはチャンスをもらえるだけのプレーを練習からアピールし続け、試合でもそれを実践しているからこそ、監督は戦力としてピッチに送っている。
では、彼らのようにトップデビューを飾り、そこからさらに成長して主軸となっていく選手と、プロ契約後に伸び悩んで“消えていく選手”との差はどこで生まれるのだろうか。
ムココが、プロデビュー前にこんなことを話していたという。
「育成アカデミーにいる全員が、才能を持っていると思います。だから決定的なのは、『本当に100%で取り組んでいるのかどうか』だと。タレントを持った選手が、プロになるためにすべてをかけて取り組んでいるか。それとも80-90%なのか。そんな選手はプロにはなれないと思っています」
どこでどのように起用されるかはわからないが、与えられた環境でやれることに真摯に取り組む。当たり前のように聞こえるかもしれないが、その徹底さの違いはいずれでてくる。プロの世界に言い訳はないのだ。求められるパフォーマンスを発揮できるかどうか。
才能ある若手選手が羽ばたくかどうかは、やってみなければわからないこともたくさんある。でもそれは周囲が見守るだけではなく、やりすぎにならない範囲でできるだけのサポートをして、プロフェッショナルとは何かを正しく伝えていく。それが最後の育成段階でとても大切なことなのだろう。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
「育成アカデミーにいる全員が、才能を持っていると思います。だから決定的なのは、『本当に100%で取り組んでいるのかどうか』だと。タレントを持った選手が、プロになるためにすべてをかけて取り組んでいるか。それとも80-90%なのか。そんな選手はプロにはなれないと思っています」
どこでどのように起用されるかはわからないが、与えられた環境でやれることに真摯に取り組む。当たり前のように聞こえるかもしれないが、その徹底さの違いはいずれでてくる。プロの世界に言い訳はないのだ。求められるパフォーマンスを発揮できるかどうか。
才能ある若手選手が羽ばたくかどうかは、やってみなければわからないこともたくさんある。でもそれは周囲が見守るだけではなく、やりすぎにならない範囲でできるだけのサポートをして、プロフェッショナルとは何かを正しく伝えていく。それが最後の育成段階でとても大切なことなのだろう。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中