「勝利は俺のドラッグ」「ミラン優勝ならキャリア最高だ」と意気軒高【イブラ独占③】

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年01月25日

「俺は負けるとすぐにキレる」

一度目のミラン時代には、チームメイトとの喧嘩をガッリアーニ(右)にすぐ謝ったという。(C)REUTERS/AFLO

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『I』
怒り
「俺は負けるとすぐにキレる。でも、いわゆる負けを受け入れないバッドルーザーではない。俺は負けても言い訳をしない。決してな。でも、もし俺がキレたら、近くには寄らないほうがいいな。ヘレナ(妻)はそれがよく分かっているから、すぐに遠ざかる。俺がスピーカーのボリュームを上げると、彼女はそれを下げて、去っていく。決して『その通りよね』なんて言わない。むしろ俺が馬鹿だという。そして、俺を置いていくんだ」
 
『C』
バカげたこと
「バカげたことを、俺は山ほどしてきた。この世界では、みんな完璧になろうとしているが、俺は時には馬鹿なことをするのも必要だと思う。そうしなければ成長しないし、何も学ばない。だから俺は相変わらず、バカなことをし続けている。一度なんかは車を盗んだが、それは必要だったからじゃない。ただアドレナリンを出すためにだ。でもすぐに逃げたよ。あまり良い気持ちはしなかったんでね。ゲットー(スラム街)の仲間5人といろんなバカなことをした。
 
それからサッカーでも、ああ、本当にたくさんバカをしてきた。まあ今は若い頃と比べると、かなり大人になったがね。俺は喧嘩を求めたりはしないが、どうしても起こってしまうことがある。一度目のミラン時代にも、トレーニングでオニェウ(アメリカ代表DF)と大喧嘩をした時があった。でも俺はすぐにガッリアーニ(当時のミラン副会長)に電話をして、正直にこう言った。
 
『すまない。あんたが他の誰かから聞く前に、何があったのか俺から話す。実は……。好きなように処分してくれ。1か月の給料カットでも構わない』
 
でも、彼は俺よりずっと大きな人間だった。『我々は一つの家族だ。君が自分から謝罪したのなら、それでいい。前に進もう』って言ってくれたんだ」
 
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