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誰よりも下手でキツかった…横浜FC内定の高木友也を進化させた法政大での自己研鑽と“同僚”上田綺世という存在

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2021年01月24日

同世代のトップを走る上田綺世の存在

高木を含む7名がプロ入りを掴んだ。同世代のトップ、鹿島の上田綺世の背中を追い続けた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2年の頭から3年にかけて法政の左SBとして確固たる地位を築いたが、その過程で高木が示したのは、前述した攻撃力だ。自陣で相手のプレスを剥がして前進し、そこから味方を使ってさらに敵陣へ入り込む高木のプレーは、法政の攻撃の大きなスイッチとなった。ボールを失えば大ピンチに陥る場面でも、冷静さを失わずにボールを運んでいく。そういう面も含めて、驚異的な存在だった。

「(4年間で)突破力が成長した。ピンチの状況でも自分が切り開いて自分たちの時間へ戻せるように流れを変える力がついたな、と」

 終わった大学4年間を振り返り、自身の成長について高木はこう口にする。

 結果、プロ入りを果たしたわけだが、後押しとなった“同僚”についての言及も非常に印象的だ。
「常に上田綺世という自分たちの世代のトップがいて、できるだけ近づけるように取り組んできた。チームから8人(上田を含む)がプロになれたのも、それがあったから」

 3年生の途中でサッカー部を退部し、鹿島アントラーズ入りを果した上田綺世と今の4年生は同級生である。

 高木が言うように、最終的に8人ものJリーガーを送り出したこの組織において、先陣を切った上田がいなければこの成果は生まれなかったかもしれない。

 この悔しさを噛みしめる暇もなく、高木は進路先の横浜FCへと合流し新たなサッカー人生の一歩を踏み出す。

 昨年までヘッドコーチを務めた増田功作氏(2020年いっぱいでチームを退団)がスカウトを務めていた際、熱烈にアプローチしていたのが高木だ。その増田氏から電話口で「若手を使ってJ1に上がったときに通用するクラブを作りたい」と伝えられたことが、彼の決意を強くさせた。

「横浜FCの中心となる、ゲームを作れる選手になりたい」

 高木は次なる目標に対して視線を定める。そう遠くない日に実現するであろう上田との対峙を楽しみに待ちながら。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)

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