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ラームを彷彿させる存在感! ドイツ代表キミッヒがバイエルンにもたらす絶大な効果とは?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

中野吉之伴

2021年01月08日

ロッベンとラームの関係性を彷彿とさせる

デイビス(右)やザークジー(左)とともに、25歳のキミッヒはバイエルンの将来を担う存在として期待されている。 (C)Getty images

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 試合終了間際に生まれたロベルト・レバンドフスキの逆転ゴールは、キミッヒのボール奪取がきっかけだった。レバークーゼンDFヨナタン・ターが自陣ビルドアップで足下からボールを離してしまうというミスを見逃さず、一気に距離を詰めて奪い取ると、すぐにフリーのレバンドフスキへ鋭いパスを通す。

 続くマインツ戦でも、キミッヒは素晴らしいプレーで試合の流れを掌握した。前半0-2で折り返したフリック監督は、ハーフタイムに選手交代を決断。不安定だったCBジェローム・ボアテングに代えて、ニコラス・ジューレ、そして右SBバンジャマン・パバールを外してキミッヒを同ポジションに回し、ボランチにレオン・ゴレツカを投入したのだ。

 この試合でマインツの暫定監督ヤン・ジーベルトは中盤ひし形の4-4-2を採用。2トップがバイエルン両CBにプレスをかけ、SBにパスが回ったら、一気に同サイドへチーム全体でスライドしてコンパクトにする。バイエルンにサイドチェンジを許さず、縦への攻撃を誘発してはそこでボールを跳ね返し、数的有利を生かしてカウンターに持ち込むという戦い方が見事にはまっていた。
 
 だが後半、その流れが一気に変わる。起点はキミッヒだ。右SBのポジションでボランチのプレーができるキミッヒは、ひし形陣形の相手中盤の外スペースでパスを受けると、そこから巧みにボールを運びながら深いエリアまで侵入。プレスがきつくなってくるとボールを逆サイドに展開する。奪いどころをつかめなくなったマインツは守備ラインを下げざるをえない。

 得点にも絡む。50分、右サイドライン際でボールを持つと巧みなステップとボールタッチで相手DFを抜き去り柔らかいセンタリング。ファーポストでボールを受けたセルジュ・ニャブリがゴール前に折り返し、レバンドフスキが頭で流すと、そこにはクロスを送ったはずのキミッヒが詰めていた。ヘディングで流し込みまず1点を返す。

 2点目もキミッヒ効果だ。ボールの収まりどころ、パスの受け手が右サイドで増えたことでレロイ・ザネがより自分のリズムでプレーできるようになる。56分、キミッヒからパスを受けると並行ドリブルを開始し、ペナルティエリアすぐ外から強烈で正確なシュートで同点ゴールを決めた。攻撃的選手を生かすことができるSB。かつてのアリエン・ロッベンとフィリップ・ラームの関係性を彷彿とさせる。
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