武藤にとっても、FC東京にとっても幸せな選択を望む。
個よりも規律を重んじるジョゼ・モウリーニョ監督(今夏に解任されなければだが)の下で常時試合に出るためには、チェルシーの戦術を把握し、実践できるようになる必要がある。
異国のイングランド、しかも各国の代表クラスがズラリと揃うチェルシーで、その戦い方をマスターするのは簡単な作業ではない。そもそもチェルシーの一員としてプレミアリーグの開幕戦を迎えられるかのさえ、怪しい気がする。
結局は宮市と同じくレンタルでスモールクラブに……。そうしたケースも十分に考えられるだろう。
不安定な未来を選ぶより、今はFC東京で結果を出すのが先決だ。幸い、今季のJ1でFC東京は4節を終えて2勝2分けの2位。このまま上昇気流に乗れば、クラブ史上初のリーグ制覇も見えてくる。せっかくクラブが良い流れに乗りかけているのだから、中途半端な形でヨーロッパに旅立つのは得策ではない。
いずれにしても、ひとまず東京に腰を落ち着けて、今季はJ1で年間優勝を成し遂げ、そして自身が目標に掲げる得点王も獲る。海外チャレンジは、そのふたつのミッションをクリアしてからでも決して遅くはない。
Jリーグでやり切ったという充実感を胸に、魅力的なオファーが舞い込んでくれば──。次の冬か、来年の夏に満を持して、新たなステージへと飛び立つ。それが武藤にとっても、FC東京にとっても、幸せな選択ではないだろうか。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
異国のイングランド、しかも各国の代表クラスがズラリと揃うチェルシーで、その戦い方をマスターするのは簡単な作業ではない。そもそもチェルシーの一員としてプレミアリーグの開幕戦を迎えられるかのさえ、怪しい気がする。
結局は宮市と同じくレンタルでスモールクラブに……。そうしたケースも十分に考えられるだろう。
不安定な未来を選ぶより、今はFC東京で結果を出すのが先決だ。幸い、今季のJ1でFC東京は4節を終えて2勝2分けの2位。このまま上昇気流に乗れば、クラブ史上初のリーグ制覇も見えてくる。せっかくクラブが良い流れに乗りかけているのだから、中途半端な形でヨーロッパに旅立つのは得策ではない。
いずれにしても、ひとまず東京に腰を落ち着けて、今季はJ1で年間優勝を成し遂げ、そして自身が目標に掲げる得点王も獲る。海外チャレンジは、そのふたつのミッションをクリアしてからでも決して遅くはない。
Jリーグでやり切ったという充実感を胸に、魅力的なオファーが舞い込んでくれば──。次の冬か、来年の夏に満を持して、新たなステージへと飛び立つ。それが武藤にとっても、FC東京にとっても、幸せな選択ではないだろうか。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)