【提言コラム】代表に定着していない武藤はいまチェルシーに移籍すべきなのか?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2015年04月07日

武藤にとっても、FC東京にとっても幸せな選択を望む。

今季4節終了時で3ゴールの武藤。甲府戦で負傷しており、4月12日のアウェー・湘南戦への影響が気になるところだ。(C) SOCCER DIEGST

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 個よりも規律を重んじるジョゼ・モウリーニョ監督(今夏に解任されなければだが)の下で常時試合に出るためには、チェルシーの戦術を把握し、実践できるようになる必要がある。
 
 異国のイングランド、しかも各国の代表クラスがズラリと揃うチェルシーで、その戦い方をマスターするのは簡単な作業ではない。そもそもチェルシーの一員としてプレミアリーグの開幕戦を迎えられるかのさえ、怪しい気がする。
 
 結局は宮市と同じくレンタルでスモールクラブに……。そうしたケースも十分に考えられるだろう。
 
 不安定な未来を選ぶより、今はFC東京で結果を出すのが先決だ。幸い、今季のJ1でFC東京は4節を終えて2勝2分けの2位。このまま上昇気流に乗れば、クラブ史上初のリーグ制覇も見えてくる。せっかくクラブが良い流れに乗りかけているのだから、中途半端な形でヨーロッパに旅立つのは得策ではない。
 
 いずれにしても、ひとまず東京に腰を落ち着けて、今季はJ1で年間優勝を成し遂げ、そして自身が目標に掲げる得点王も獲る。海外チャレンジは、そのふたつのミッションをクリアしてからでも決して遅くはない。
 
 Jリーグでやり切ったという充実感を胸に、魅力的なオファーが舞い込んでくれば──。次の冬か、来年の夏に満を持して、新たなステージへと飛び立つ。それが武藤にとっても、FC東京にとっても、幸せな選択ではないだろうか。

文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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