椎間板ヘルニアを患い、昨季はシーズンの大半をリハビリに費やす。
リーグ戦では490日ぶりとなるゴールの瞬間、ナオこと石川直宏はサポーターからの歓喜の声を全身で受け止めるように両手を広げた――。
4月4日、第1ステージ・4節の甲府戦。チームの象徴でもある33歳のベテランが、リーグ戦では2013年9月21日の名古屋戦以来となるスタメンに名を連ねた。
見せ場は開始15分に訪れた。相手のフィードを太田宏介が頭でストップ、セカンドボールを拾った米本拓司がすかさずハーフウェーラインからふたりのミーティングポイントにロングボールを送る。そして、そのパスが送られる直前に、米本の意図を察知した背番号18が、右サイドからダイアゴナルにエリア内へと動き出していた。
「ヨネ(米本)が顔を上げてからでは、遅い。ヨネとは、(前十字じん帯損傷と半月板損傷の)同じ怪我をしているので、通ずるところがあったかもしれない。それにあそこを見ているのは分かっていたので信じて走った」
あのタイミング、あの場所しかない。“阿吽の呼吸”で、エリア内中央で落ち合うと、ナオは右足でワントラップ。左に流れながら腰を回転させて左足を振り抜いた。
「あの形でゴールを決めたこともあったので、ゴールは見えていなかったけど、身体に任せて打った」
結局、このゴールが決勝点となり、FC東京は開幕から公式戦無敗をキープし、2勝2分けで2位に浮上した。殊勲の活躍を見せたナオは、「昨年はもどかしい時間を過ごしたが、その積み重ねがこの結果になって出たと思う」と充実の表情で話した。
「積み重ねだからね」
それが昨年から繰り返しナオが口にしている言葉だった。
2014年のシーズンは、ナオにとって試練の1年になった。腰椎椎間板ヘルニアに悩まされてシーズンの大半をリハビリに費やし、リーグ戦の出場は2002年途中にFC東京に加入後、最少となる3試合。公式戦のゴールもゼロに終わった。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・4節
4月4日、第1ステージ・4節の甲府戦。チームの象徴でもある33歳のベテランが、リーグ戦では2013年9月21日の名古屋戦以来となるスタメンに名を連ねた。
見せ場は開始15分に訪れた。相手のフィードを太田宏介が頭でストップ、セカンドボールを拾った米本拓司がすかさずハーフウェーラインからふたりのミーティングポイントにロングボールを送る。そして、そのパスが送られる直前に、米本の意図を察知した背番号18が、右サイドからダイアゴナルにエリア内へと動き出していた。
「ヨネ(米本)が顔を上げてからでは、遅い。ヨネとは、(前十字じん帯損傷と半月板損傷の)同じ怪我をしているので、通ずるところがあったかもしれない。それにあそこを見ているのは分かっていたので信じて走った」
あのタイミング、あの場所しかない。“阿吽の呼吸”で、エリア内中央で落ち合うと、ナオは右足でワントラップ。左に流れながら腰を回転させて左足を振り抜いた。
「あの形でゴールを決めたこともあったので、ゴールは見えていなかったけど、身体に任せて打った」
結局、このゴールが決勝点となり、FC東京は開幕から公式戦無敗をキープし、2勝2分けで2位に浮上した。殊勲の活躍を見せたナオは、「昨年はもどかしい時間を過ごしたが、その積み重ねがこの結果になって出たと思う」と充実の表情で話した。
「積み重ねだからね」
それが昨年から繰り返しナオが口にしている言葉だった。
2014年のシーズンは、ナオにとって試練の1年になった。腰椎椎間板ヘルニアに悩まされてシーズンの大半をリハビリに費やし、リーグ戦の出場は2002年途中にFC東京に加入後、最少となる3試合。公式戦のゴールもゼロに終わった。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・4節