「みんなの顔が浮かんできて、どうしても勝ちたいという気持ちになった」
PK戦に突入した試合。須藤は3人目として登場し、きっちりと決めてみせた。その後PK戦は9人目までもつれ込むが、9人目で高川学園が外したのに対し、昌平は須藤と同じ来季鹿島入りが内定しているMF小川優介(3年)がきっちりと決めて勝負あり。昌平が苦しみながらも2回戦進出を決めた。
「部員が162人いて、試合に出られない選手がたくさんいる中で、試合前にLINEなどで『頑張れ』と言われたし、たくさんの人が応援してくれている以上、こんなところでは負けられないと思っていました。(2点のビハインドを背負った時)みんなの顔が浮かんできて、どうしても勝ちたいという気持ちになった。意地を見せたかったのでこの勝利は凄く嬉しいです」
この試合の全体を通しての須藤の出来は決して良いとは言えなかった。だが、ネガティブにならずにエースとして、キャプテンとしての自覚と覚悟を強く持ち続けたことで、土壇場でゾーンに入り、違いを見せつける躍動につながった。
「選手権がいかに厳しい戦いだということをこの試合でみんなが分かったので、2回戦はより緊張感を持って、自分のやるべきことをしっかりやっていきたい」
次なる相手は1回戦で松本国際を6−0で打ち砕いた京都橘。スイッチが入った須藤の目はすでに2回戦屈指の好カードに向けられていた。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「部員が162人いて、試合に出られない選手がたくさんいる中で、試合前にLINEなどで『頑張れ』と言われたし、たくさんの人が応援してくれている以上、こんなところでは負けられないと思っていました。(2点のビハインドを背負った時)みんなの顔が浮かんできて、どうしても勝ちたいという気持ちになった。意地を見せたかったのでこの勝利は凄く嬉しいです」
この試合の全体を通しての須藤の出来は決して良いとは言えなかった。だが、ネガティブにならずにエースとして、キャプテンとしての自覚と覚悟を強く持ち続けたことで、土壇場でゾーンに入り、違いを見せつける躍動につながった。
「選手権がいかに厳しい戦いだということをこの試合でみんなが分かったので、2回戦はより緊張感を持って、自分のやるべきことをしっかりやっていきたい」
次なる相手は1回戦で松本国際を6−0で打ち砕いた京都橘。スイッチが入った須藤の目はすでに2回戦屈指の好カードに向けられていた。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)