ドゥンガ新体制で8戦全勝! ブラジル代表は完全復活を遂げたのか?

カテゴリ:ワールド

沢田啓明

2015年04月02日

ハードワークの徹底と競争原理の導入。

得点力を見込んで本来MFのこのフィルミノをCFで起用するなど、ドゥンガの大胆な抜擢がチームを活性化させている。 (C) Getty Images

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【ポイント3】
ハードワークを選手全員に植え付ける
 
 W杯準決勝で大敗を喫した最大の原因は、精神的な弱さに加え、前線の選手の守備意識が低かった点にあった。
 
 ドゥンガは、ネイマールを含むアタッカー全員に「ボールを奪われたらすぐに奪い返す」意識を徹底させた。その好例がウィリアン。チェルシーでプレーするMFは、3月26日のフランス戦、29日のチリ戦でも、しばしば最終ラインまで下がって守備に奔走した。その一方で、相手からボールを奪うと、すぐさま全速力で駆け上がり、決定的機を作り出す。攻守両面における貢献の高さでレギュラーポジションをつかんだウィリアンは、ドゥンガ政権を象徴する存在と言えるだろう。
 
【ポイント4】
人材不足の攻撃陣は、競争原理導入で適材を発掘
 
 攻撃陣は、ネイマール以外は絶対的レギュラーがいなかった。そこでドゥンガは、すべてのポジションで3人以上の選手を試し、ネイマールとの相性と攻守両面の貢献度からオスカールとウィリアンを起用。
 
 最も選手層が薄いCFでは、まずジエゴ・タルデッリを試して結果を出させ(アルゼンチン戦で2得点)、彼が故障で欠場した3月末の2連戦では、MFながらブンデスリーガで得点を量産中のロベルト・フィルミノを抜擢。このフィルミノも、1得点・1アシストと結果を出した。
 
 抜擢に応えたフィルミノの勝負強さもさることながら、選手の適性を見極めるドゥンガの眼力が光る。
 
 とはいえ、ここまではあくまでも強化試合であり、8連勝という結果を過大評価すべきではないだろう。上に挙げた4つのポイントを今後も維持し、さらには進化させられるかどうかを見守りたい。
 
文:沢田啓明
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