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【五輪1年延期の明暗②】国内合宿に7名ものボランチを招集… 中盤の選考に指揮官の本音も見える!?

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年12月24日

勝負は26日のトレーニングマッチ。MF陣の本気と真の力が見られるか

U-23日本代表のコーチングスタッフ陣。今回の合宿でいかなる収穫が得られるだろうか。写真:滝川敏之

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 そんな状況だけに、まずはチャンスをもらったボランチ陣にキラリと光る輝きを見せてほしいところ。1月からロシアのルビン・カザンへ移籍する齊藤未月は「いろんなタイプの選手がいるので、競争に打ち勝つためには自分のよさを出すしかない。僕はよくも悪くも動き回るし、いろんなところに顔を出す。その特徴に加えてゴールに関わる回数を多くして、目に見える仕事を増やしたい」と語気を強めていたし、安部も「僕は運動量と守備に自信があるが、攻撃に絡むプレー、得点を取るプレーが大事になってくる」とやるべきことを明確にしていた。

 今回の国内組ボランチはインテリジェンスの高いプレーヤーが比較的多い。その強みを生かせば、短期間でもチームの戦術を理解し、その中で自分らしさを発揮する術をいち早く見出せるはず。逆にそれを実行しなければ、中山と田中碧、あるいはオーバーエイジ候補の柴崎岳(レガネス)や遠藤航(シュツットガルト)に割って入ることはできない。彼らを基準にして、それを超えるくらいのインパクトを残すことが重要だ。そのハードルは高いが、貪欲に高みを目指し、ピッチ上で結果を出してほしいものだ。

 大激戦区のアタッカー陣参入を目指す相馬と金子拓郎はより求められるレベルが高くなる。2019年のE-1選手権経験者の相馬はまだしも、初チャレンジの金子拓郎は難易度の高い要求に応えていかないといけない。それでも「自分の立ち位置は一番下。これが最初で最後かもしれないが、アピールできれば次につながる」といい意味で割り切り、実際の実戦形式の練習でも思い切ったドリブル突破やシュートを見せていた。その積極性がなければ未来は開けてこない。まずは「当たって砕けろ精神」でぶつかること。全てはそこからだ。

 いずれにしても、勝負は26日のトレーニングマッチ。そこでMF陣の「本気」と「真の力」を見てみたい。

取材・文●元川悦子(フリーライター)
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