フランクフルトは現在8試合未勝利だ
現在、フランクフルトは8試合連続で未勝利。このまま勝ちから見放され続けるような事態ともなれば、戦い方を再考することは十分に考えられる。
となれば、次にプレーができるチャンスを得たとき、長谷部がどのようなパフォーマンスを見せるのか、チームに確かな変化をもたらせるかで、道はまた開けてくるはずだ。
昨シーズン、まだ普通にミックスゾーンで取材をすることができていたころ、出場機会が激減した後に巡ってきたチャンスを掴んだ長谷部は、次のように語っていた。
「連戦の時にチャンスが来るかなと。チャンスが来た時に掴まないと、次はないって思ってたので。出場した2試合で勝てというのは、個人的には大きかった。
こういう経験は、ウォルフスブルクで嫌というほどしてきた。自分が出られない時期は、チャンスが来た時にそれを掴むというスタンスでやっていた。試合に出ていなかった時も自分ではすごく落ち着いていたのは、経験から来るものなのかなと思う」
となれば、次にプレーができるチャンスを得たとき、長谷部がどのようなパフォーマンスを見せるのか、チームに確かな変化をもたらせるかで、道はまた開けてくるはずだ。
昨シーズン、まだ普通にミックスゾーンで取材をすることができていたころ、出場機会が激減した後に巡ってきたチャンスを掴んだ長谷部は、次のように語っていた。
「連戦の時にチャンスが来るかなと。チャンスが来た時に掴まないと、次はないって思ってたので。出場した2試合で勝てというのは、個人的には大きかった。
こういう経験は、ウォルフスブルクで嫌というほどしてきた。自分が出られない時期は、チャンスが来た時にそれを掴むというスタンスでやっていた。試合に出ていなかった時も自分ではすごく落ち着いていたのは、経験から来るものなのかなと思う」
また、それに若手への世代交代を進める際、若手だけでプレーをすることが必ずしも最適解ではないこともあるだろう。昨シーズン2月のウニオン・ベルリン戦後に、長谷部は自分の役割について、こんな風に話していた。
「(試合では)いろんな局面あるけれど、試合の流れを読んで、いったん落ち着かせようとか、逆にあまりボールが前に進んでいないときにはパス一発で裏を狙うとか、そういう変化を試合につけることを心掛けている」
いつ、どこで、なぜ、どんなプレーを、どう選択するのか。それを体現できる熟練の選手とともにプレーすることで得られる経験値は貴重だ。チーム事情と若手の成長。様々な兼ね合いの中で、ヒュッター監督はどんな采配を見せていくのかが注目される。
引退報道を受けた後、長谷部は『Bild』紙のインタビューに対してこのように語った。
「(引退かどうかの)決断はまだしていない。まだサッカーをすることを楽しんでいるし、そもそも僕がサッカーを辞めることはない。それこそプロじゃなくても、70でも80になってもサッカーをすると思う。
監督とは話をした。サッカー界ではすべてのことがすごい速さで進んでいくことがある。ひょっとしたらまた(契約を)延長するかもしれないし、ひょっとしたら引退ということになるかもしれない。でも誰にも分からない」
長谷部はきっと、今の苦境は、自身がさらに成長するための貴重なきっかけだと感じているはずだ。そして、その壁を乗り越えるために戦い続ける。
彼はそうすることでこれまでも道を切り開いてきた。どんな未来が待ち構えていようとも、来たるべき時に向けて、プロフェッショナルとして準備を進めていくに違いない。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中
「(試合では)いろんな局面あるけれど、試合の流れを読んで、いったん落ち着かせようとか、逆にあまりボールが前に進んでいないときにはパス一発で裏を狙うとか、そういう変化を試合につけることを心掛けている」
いつ、どこで、なぜ、どんなプレーを、どう選択するのか。それを体現できる熟練の選手とともにプレーすることで得られる経験値は貴重だ。チーム事情と若手の成長。様々な兼ね合いの中で、ヒュッター監督はどんな采配を見せていくのかが注目される。
引退報道を受けた後、長谷部は『Bild』紙のインタビューに対してこのように語った。
「(引退かどうかの)決断はまだしていない。まだサッカーをすることを楽しんでいるし、そもそも僕がサッカーを辞めることはない。それこそプロじゃなくても、70でも80になってもサッカーをすると思う。
監督とは話をした。サッカー界ではすべてのことがすごい速さで進んでいくことがある。ひょっとしたらまた(契約を)延長するかもしれないし、ひょっとしたら引退ということになるかもしれない。でも誰にも分からない」
長谷部はきっと、今の苦境は、自身がさらに成長するための貴重なきっかけだと感じているはずだ。そして、その壁を乗り越えるために戦い続ける。
彼はそうすることでこれまでも道を切り開いてきた。どんな未来が待ち構えていようとも、来たるべき時に向けて、プロフェッショナルとして準備を進めていくに違いない。
筆者プロフィール/中野吉之伴(なかの きちのすけ)
ドイツサッカー協会公認A級ライセンスを保持する現役育成指導者。執筆では現場での経験を生かした論理的分析が得意で、特に育成・グラスルーツサッカーのスペシャリスト。著書に「サッカー年代別トレーニングの教科書」「ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする」。WEBマガジン「中野吉之伴 子どもと育つ」(https://www.targma.jp/kichi-maga/)を運営中