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「思考力が、現在の成果につながった」早大ア式蹴球部・外池監督が明かす好調の要因と、コロナ禍で感じた選手の成長

カテゴリ:高校・ユース・その他

竹中玲央奈

2020年12月04日

好調を支える4年生の存在

自粛期間中に心身両面で成長を遂げたと外池監督が評価するのが、2年生の監物。CBの定位置を奪取した。写真:徳原隆元

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──前線で言うと、3年生FWの加藤拓己選手も好調で、チームの得点源になっています。

「プレーもそうですけど、試合後のインタビューを聞いていても、かなり周りに配慮ができるようになったと感じるし、人を巻き込む力も身に付けつつある。我々は“ドライブ”という、敵陣に進出していく、ボールを前に運ぶという戦い方を掲げているのですが、彼は最前線で矢面に立ちながら、その姿勢を誰よりも体現してくれています。チームのために頑張れて、独力でもゴールをこじ開けられる。地上戦でも空中戦でも強さを出せる。将来は日本を代表するストライカーになるんじゃないかと期待しています。正直、ちょっと次の世代が心配になるくらい、際立ってきました。当然、プロで活躍するんだろうなと思っています」

──残留争いに巻き込まれた昨季から一転、今季は優勝争いを演じています。

「4年生の存在が大きいですね。大学サッカーは4年生で決まってくると僕は思っていて、それがまさに出ているのかなと」

──なかでも主将の杉山耕二選手の存在は心強いですね

「彼はもちろん、GKの山田晃士も本当に頼もしいなと思いますよ。彼らふたりは去年も頑張っていましたけど、今年は圧倒的ですね。試合中だけでなく、練習後の発言ひとつを取っても熱量が違う。試合に臨む意味、そこに至るまでの背景についてもかなり話しますからね。僕は必要ないなと思うくらいです(笑)」

──12月5日に控えた早慶戦は、例年とは違った形での開催になりますが、意気込みをお願いします。

「言うまでもなく、この機会はとても重要なものです。今年は史上初めて、リーグ戦の位置けの中での早慶サッカー定期戦として承認してもらえました。ある種、サッカー界の今までの常識を打ち破って認めてもらえた。これはもしかしたら、(コロナ禍に見舞われた)今年でなければ成し得なかったのかもしれません。これまでとはまったく異なる状況で迎える早慶戦は、選手たちにとっても新たなチャレンジになると思っています」


■プロフィール■
外池大亮
Daisuke TONOIKE
1975年1月29日生まれ。神奈川県出身。早稲田実業高から早稲田大に進学し、97年にベルマーレ平塚(現・湘南)に加入。FWをメインに、DFやボランチなどでもプレーした。2000年に横浜へ移籍。以降、大宮、甲府、広島、山形に在籍し、07年に古巣の湘南で現役を引退した。引退後は広告代理店の電通での勤務を経て、スカパー・ブロードキャスティングへ。解説者としても活動した。18年から母校・早稲田大のア式蹴球部で監督を務める。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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