本田がベンチスタートの可能性も捨てきれない。
なにより見えてこないのが、本田の起用法である。裏への抜け出しやスピーディな展開をアタッカーに求めるハリルホジッチ監督が、永井や武藤より俊敏性で劣る本田をサイドに置くだろうか。
もっとも、前述したゲーム方式の練習で本田は右ウイングでプレーしており、そこで出場する可能性は十分にある。しかし、どうしても指揮官の言葉──「新しい選手を使う」「裏への飛び出し」が引っ掛かるのだ。
仮に永井と本田を同時に先発させるなら、図のような4-3-3がひとつの形になるだろう。本田の類まれなキープ力、秀逸なパスセンスを活かす意味でも、香川とのダブルトップ下は試す価値がある。
ただ、本田は不動だろうと思う一方で、ベンチスタートの可能性も捨てきれない。スタメン落ちしそうな理由のひとつは、ハリルホジッチ監督が示唆した「速攻」のスタイルに、本田のプレースタイルがあまり適さないところだ。
そしてなにより、指揮官が18年のロシア・ワールドカップに照準を定めている点だ。3年後に“オーバー30”になる本田、岡崎、長谷部あたりがチュニジア戦でいきなりスターティングメンバーから外れれば、それは世代交代の合図とも言える。永井、清武、山口らロンドン世代、宇佐美、武藤、柴崎などプラチナ世代の起用法は、そういう意味でも注目だ。
想定内の変革か、予想を上回る大刷新か──。「できる限りたくさんの選手を見たい」という27日のチュニジア戦、31日のウズベキスタン戦はハリルジャパンの方向性を確かめるうえで、重要な連戦になりそうだ。
GKのポジション争いも、その方向性を見出すためにひとつのポイントになるだろう。現在クラブで出番に恵まれていない川島をそれでも先発させるのか、Jリーグで奮闘する西川、東口、権田のいずれかにチャンスを与えるのか、非常に興味深い。
就任会見からここまでいくつものサプライズを提供してきたハリルホジッチ監督のことだ。チュニジア戦でも、あっと驚くような采配を見せてくれるはずだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
もっとも、前述したゲーム方式の練習で本田は右ウイングでプレーしており、そこで出場する可能性は十分にある。しかし、どうしても指揮官の言葉──「新しい選手を使う」「裏への飛び出し」が引っ掛かるのだ。
仮に永井と本田を同時に先発させるなら、図のような4-3-3がひとつの形になるだろう。本田の類まれなキープ力、秀逸なパスセンスを活かす意味でも、香川とのダブルトップ下は試す価値がある。
ただ、本田は不動だろうと思う一方で、ベンチスタートの可能性も捨てきれない。スタメン落ちしそうな理由のひとつは、ハリルホジッチ監督が示唆した「速攻」のスタイルに、本田のプレースタイルがあまり適さないところだ。
そしてなにより、指揮官が18年のロシア・ワールドカップに照準を定めている点だ。3年後に“オーバー30”になる本田、岡崎、長谷部あたりがチュニジア戦でいきなりスターティングメンバーから外れれば、それは世代交代の合図とも言える。永井、清武、山口らロンドン世代、宇佐美、武藤、柴崎などプラチナ世代の起用法は、そういう意味でも注目だ。
想定内の変革か、予想を上回る大刷新か──。「できる限りたくさんの選手を見たい」という27日のチュニジア戦、31日のウズベキスタン戦はハリルジャパンの方向性を確かめるうえで、重要な連戦になりそうだ。
GKのポジション争いも、その方向性を見出すためにひとつのポイントになるだろう。現在クラブで出番に恵まれていない川島をそれでも先発させるのか、Jリーグで奮闘する西川、東口、権田のいずれかにチャンスを与えるのか、非常に興味深い。
就任会見からここまでいくつものサプライズを提供してきたハリルホジッチ監督のことだ。チュニジア戦でも、あっと驚くような采配を見せてくれるはずだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)